10月の不思議

一年前の先週、私は大阪と東京を行ったり来たりしていました。

武道館で催されるOfficial髭男dismのライブチケットが当たったからです。それも同じ週に２日分も。
その騒動についてはこちらの記事で残しています。

昨日、Xをなにげなく見ていたら、一年前のこのライブのことや、東京に行ったついでに訪れた「神田古本まつり」のつぶやきや写真がたくさんあがっており、一年前を思い出して、もう一度あんな時間を過ごしたい、としみじみ思ってしまいました。

旅の最後にとんでもないどんでん返しがあったこと（上記記事に書いています）、思い出すと今でも「自分は、ある意味持ってるのではないか」と感じられます。不思議です。

どんでん返しといえば、つい最近ミステリー小説を１冊読了しました。

昨年、Twitterのタイムラインをにぎわせていた夕木春央さんの「方舟」です。

ネタバレが怖いので感想などが何も話せないのですが、ひとつ言えることは「読んでよかった！」ということです。
読了してから一週間ほどが経過したのですが、今でも後味の悪さとどんでん返しの素晴らしさを噛みしめて余韻に浸っています。

数年前までは小説に興味がなく、話題になっている本も知らず、好きな作家さんも挙げられないほど読書から遠く離れたところにいました。
それが友人の勧めで読書メーターに登録したことから小説を読むようになり、文章だけで表現できることの面白さを体験しました。
その後、自分でも小説を書いてみようと思い、2019年に初めて８万字の小説を書いてから、文章で物語を綴ることが楽しくなりました。

今現在、「いちばん好きな作家さんは？」と聞かれたら、青山美智子さんと答えます。

青山美智子さんといえば、これも昨年のことでした。

私の住んでいる街が発行している地域振興券を買い、期限内に使いきれそうになかったので本を買いました。
買った本は、青山美智子さんの「ただいま神様当番」。

以前から読みたかったのですが、なかなか縁がなくて先延ばしになっていました。

読んですぐ、これまで小説を読んでて味わったことのない親しみやすさや読みやすさに驚きました。そしてとにかく物語の気持ちがやさしい！(変な日本語ですね…)
５本の短編小説が入った連作短編集で、全てのお話がわたし好みなのですが、その中でも小学生のお姉ちゃんと弟を描いた短編が泣ける泣ける！
一気に大ファンになってしまいました。

大ファンになったのでネットをググっていたところ、その時ちょうど「大阪で青山美智子さんの講演会&サイン会をやりますよ～」という告知が、枚方市の蔦屋書店でされていたのを見つけました。
即、チケットを購入して参加しました！
その「講演会＆サイン会」が実施されたのが、去年の10月のこと。

その講演会でお隣に座った方から声をかけていただいて、青山美智子さんのファンが集まるzoom読書会に参加しはじめ、読書会にはなかなか参加できないのですが交流は続いています。おだやかで前向きな方々とたくさんつながることができて、青山さんの講演会に行ってよかったと心から思いました。

青山美智子さんもとても明るく楽しい方で、お書きになる作品そのままのお人柄という印象を受けました。サインしていただいた本と、一緒に撮っていただいた写真は今でも宝物です。

そして今年の９月。
去年から新たにファンになった宮島未奈さんのファンミーティング＆サイン会に参加することができました。
「成瀬は天下をとりにいく」の著者さんです。
一番前の席を陣取って、質問もさせていただきました。
もっといい質問を用意すればよかった、と反省点はありますが嬉しい時間でした。

好きな作家さんに２年連続で直接お会いすることができ、これだけでもとても嬉しいことなのですが、他にも好きな人に会える機会に恵まれています。

2019年、初めて「小説を書こう」という思いが芽生えたのは、推しのユーチューバーさんをモデルに何かが書きたいと思ったのがきっかけでもありました。

私の推しは、仙台在住の二人組音楽系男性ユニット「MELOGAPPA(メロガッパ)」さんです。

その推しのユーチューバーさんとも去年の11月と今年の10月にお会いしたのです。
去年は路上ライブで。今年はライブツアーで。
「ほんとうに存在するのだろうか？」と思っていたスマホ画面の中の人が、すぐ目の前で歌い踊る現実。
そして今年は会場で買ったガチャポンのようなカプセルで当たりを引き当て、一緒に写真を撮っていただき、20秒の会話タイムまで与えられました。
思ったほど緊張せずに話せていい時間でした。

その余韻が冷めやらないうちに、なんと先週、彼らとテレビ電話できる権がファンサイトで当選し、来週お電話でお話しできることに！
１分間なので、何を伝えようかと悶々と悩む今日この頃です。

というわけで、「主に10月に毎年なにかいいことが起こっている」ということに今年気がついた、という記事でした。

なんて書いているあいだに10月もあと２日で終わり。

やれることを残り２日間に全力でぶつけようと思います！