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(短編集)

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800字から2000字くらいの短編というか掌編です。 随時追加していきますのでよろしく。
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記事一覧

(短編)Cheer up! 裏社会の皆さん

うらぶれた雑居ビルの一角にその事務所はあった。 入り口のオフィスドアには申し訳程度に六角…

しぼり
3年前
3

(短編)四天王、遅きに失する

暗黒の魔王が支配し、人々の平穏を脅かす闇の魔族が跋扈する魔の地、ヘルズランド。 その一角…

しぼり
3年前
4

(短編)報酬をガチャにつぎ込む殺し屋

「100%の男を見くびったのが運の尽きか……」 俺は悔しそうにつぶやく男の頭部に銃口を向けた…

しぼり
3年前
3

(短編)廃図書館で遭った者

視界いっぱいに書架が広がっている。大ホールを満杯にするほどの数の観客たちがすっぽり収まる…

しぼり
3年前
6

(短編)殺伐院高校の決斗

殺伐院高校の校庭に一陣の風が吹いた。 時は夕刻。橙色の光の下でふたりの男が睨み合っていた…

しぼり
3年前
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(短編)チーズフォンデュとふたりの境界線

冬の夜、俺たちはチーズフォンデュをしていた。 四足のテーブの向かいに座っている女に誘われ…

しぼり
3年前
2

(短編)ストーリテラーになったあなたへ

正午の昼休憩、その日は昼食を外でとりたい気分だったため、仕事場の外に繰り出していた。 なにか手頃なランチメニューのある店はないか。あてもなく職場の近辺を歩き回っていた時、突然短いバイブレーションが鳴った。 スラックスの尻ポケットのスマートフォンが瞬間的に振動したのを感じる。 スマホを手に取って電源をつけると通知欄に宛先人不明のeメールが届いていた。 件名を見て不可解な気持ちになった。 そこには 『あなたもストーリテラーになりませんか?』とあった。 興味を引かれてメールを開