エピローグ

おかえり 此処は慰めの家
それなのに虚ろになる表情(かお)

母と手をつなぎ 鍵を開けたならば
底無し沼の家族のペット

餌は床に吐き捨てられて
喰えば 後始末は全部して
狂ったように云われたとおりにしなきゃ
私の皮膚の色は何色?

ただいま 此処は優しさの城
出迎える祖母と犬の表情(かお)

走って帰れば 休む暇もなくて
散歩して 家事して 水浴びて

雪の上で裸体(はだか)のびしょ濡れ
止まぬ 高らかな笑い声に
祖母と母は嬉々として 剥離するのは
私との血か寝床か海馬

寝る時間はないようなもの
自由なら他人(ひと)のもの
どうせ私はペットで小間使い
名前さえもないようなもの

おやすみなさい 永遠(とわ)の眠り
生きるためになら土俵に立つ
赤いおねしょがシーツに拡がり 穢(きたな)い
シーツを変えなきゃいけないから
祖母よ 母よ どいてください
もう少しで警察が来るから
汚れてる部屋じゃ 2人に怒られるから…

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