アンハッピーソング
自分の幸せも見つけられないのに
他人(ひと)のことなんて祈ってらんない
器のちいささに呆れてしまうけど
しょうがないことだってあるんじゃない?
ママはとぐろ巻いた蛇だし
パパはアルコール中毒
なかなかお漏らし直らないから
自信持って 胸を張って
歩ける体力など残っていない
それでも 名前は知らないけど
プロペラの葉っぱが私の肩へ落ちてきて
誰かの手がふっとガンバレって
言ってるようで なんだか気分が帰り道
家なんか大嫌い 帰りたくもない
そういえばビルから飛び降りたっけ...
そんなんじゃ世界の平和も祈れない
鳩に石をぶつける そう八つ当たり
ママへの耐性ついてない
それでもパパの暴力も
仔猫さえ目の前で殺された
オトナの猫だけが支え
夜になれば 一緒に眠ってくれる
泣いたりしたって意味はないから
たくさんの人格 私に生まれてきたけど
嫌なことは何もひとつもない
大変は大変だけど 本人気付かない
ビデオテープが伸びて
お気に入りがもう観られなくても
長くつ下のピッピみたいに明るく
突然に歌いだしちゃう
ミュージカルみたいに歌えたなら
意味なく笑って走りだせる
それでも 名前は知らないけど
プロペラの葉っぱが私の肩へ落ちてきて
誰かの手がふっとガンバレって
言ってるようで なんだか気分が帰り道
万生公園でヤンキーと出会い
はじめてタバコの味を知った小学校
平和も祈れない歌詞なんだけど
それなりに楽しさもあったってこと
アンハッピーソング でもハッピーソング