火ノ烏- hinotori-

ゴミ捨て場に蠢く黒い羽
啄(ついば)むのは今を生き抜くため
押し競饅頭で我れ先にと
嘴(くちばし)で袋を破り食す

精一杯 どうにかこうにかと踠(もが)いていても
相変わらずにあたいらを振り払う人間たち

黒い羽を燃やして突っ込もうか
あんたらの胸が 家に入り
熱い熱いとあたいらの気持ちが
ようやく それでわかるなら
とことん燃やし尽くすよ

電線を爪で掴んで休む
呆けた人間たちを見下ろし
あたいらの溜め息ぐらい聞いて
好き放題やらかしやがってさ

羨むのは追い払われてないところだけでも
あたいらは燃えるゴミの日に必ず払われるわ

この黒い羽を燃やしてやろうか
あんたらに飛び込んでやるよ
熱い熱いと火達磨はいつでも
あたいらに襲いかかるも
灰になるも生まれんのさ

それを幾度も繰り返しながら
人間の拷問に耐えているけど
あたいら 灰から生まれる火ノ烏(ひのとり)さ
どの時代にも溢れ生きてるからね

この黒い羽を燃やしてやろうか
あんたらに飛び込んでやるよ
熱い熱いと火達磨はいつでも
あたいらに襲いかかるも
灰を払って火ノ烏(ひのとり)
ほら この時代にも屯(たむ)ろしてるさ

#歌詞 #オリジナル #詩 #音楽 #曲付けOK #トランスセクシャル #トランスジェンダー #性同一性障害 #LGBTS #永遠の問題