見出し画像

待合室で読みたいエッセイ~スマホを本に持ち替えて~

こんにちは桜です。突然ですが、みなさんは隙間時間が出来た時いつも何をされていますか?歯科・耳鼻科などの病院での待つ時間や通勤時間。お子さんの習い事送迎などの待つ時間がもし15分位あるとしたら…?

私は本が好きです。小説は集中して読みたいけれど、エッセイなら待つ時間に読めるかも?そう思い、スマホ時間をちょっと休んでみました。これは、短く話が切れていて途中で休み易い!文章も面白い!勉強になる!といいことばかり。するとやがて待つ時間が楽しみになりました。今日はそんな時にスルッとよめる【エッセイのススメ】のお話です。

エッセイはお好きですか

ビブリア古書堂の事件手帖〈2〉という本の中で、主人公がある方の蔵書に一部だけエッセイがあるのを見て“読んでいた方はこの書き手に興味がある”と推測するシーンがあります。まさにその通りで、私はエッセイや随筆・日記のような本を読もうとした際、まず好きな作家さんやどんな人かちょっと知りたい方の作品はないかと探します。書店などではエッセイコーナーが別に設けられていて今まであまり気にしていませんでしたが、見つけると嬉しくて、読むとこれまた楽しいから隙間時間にオススメのジャンルです。

加えて、エッセイや日記では読む際、時系列や書かれた年がポイントになるなと感じています。たとえば旅をされていても、大きな自然災害のあった年の前なのか後なのか。また、どの作品を執筆中の頃なのかは背景として大切だと思って以来、そこを念頭においてページをめくっています。

あなたの好きなエッセイを探してみてもし見つけたら、年代を確認して後は読むだけです。さあ、行ってらっしゃい!

最近読んでみた本をご紹介

画像1小川糸/たそがれビール

ライオンのおやつ、ツバキ文具店・キラキラ共和国などでお馴染みの小川糸さん。読むとなんておしゃれで素敵な日々を過ごしてらっしゃるのでしょう。変わらぬ自分の毎日がちょっと恥ずかしくなりそうです。文章も美味しいモノも作品の世界そのまま。読むと景色が目の前に浮かびます。

画像2麻生鴨/どこでもない場所

ユニークな麻生さんの“心の声書き起こし”。これでいいのだというバカボンの声がしてきそうな、自分をしっかり持たれた作者の体験にクスッと笑ってしまいます。読んだ時マスクをしていて良かった。鴨ワールド、これから読まれる方はにやにやを周りに見せぬようご注意を。

画像3有働由美子/ウドウロク

最近ニュースでおなじみ有働さん。話すことを生業にされているから、文章が声となり音で聞こえてきます。やはりエッセイはリアルなんだと再確認する一冊。ほんの少し彼女のことを知れて、発言の背景や人となりがわかります。サバサバしているようで、内に秘めた温かい人間らしさがあふれるエッセイでした。


おわりに…

私はいわゆる待つ時間、スマホでついつい時間をつぶすことに体が慣れてしまっていました。今や図書館や書店で真っ先に探すほど「食わず嫌いだったジャンルが、最近好きなジャンルに変わった」ので今日はこの話をご紹介させていただきました。

全くの余談ですが、私は出産の際に「産まれるまであと何時間タイマーがあればいいのに」と言って助産婦さんに笑われたことがあります。つまり人間終わりが見えればなんとかがんばれる(笑)。

じゃあ終わりがはっきりと見えない場合せめて何か工夫出来ないか。いっそのこと、今ある“漠然とある待つ時間”を楽しんじゃおうと“読んでる途中でそれを止めやすい形態の本”を手にしてみました。先日、あと1ページのところでやってきたタイムリミットに「あと3分あれば」なんて思い苦笑しました。もう待つ時間が苦では無くなっていました。


あなたの待つ時間が“楽しい”ものになりますように。


お読みいただきありがとうございました。









































































この記事が参加している募集

読書感想文

おうち時間を工夫で楽しく

いただいたサポートは娘達への図書カードに使わせていただきます。