さくらゆりの💓ハートウォーミングストーリー💓

心がほわっとあたたかく優しい気持ちになれる映画や本、ドラマが大好き💓  悩んだり、泣い…

さくらゆりの💓ハートウォーミングストーリー💓

心がほわっとあたたかく優しい気持ちになれる映画や本、ドラマが大好き💓  悩んだり、泣いたり、楽しんだり、笑ったり心がホッとする小さな物語集。    (アイコン、ヘッダー画像 パピコクレ )

最近の記事

アラフォー女性の一世一代の大決心とは?

待ち合わせのお店に行くと、既にケイ子とヨー子が奥の個室に座っておしゃべりをしていた。 「ごめん、遅くなって……」 「久しぶり~アミ。サチもまだだし全然大丈夫」 高校時代より、かなり丸くなったヨー子が笑顔で答える。 「アミは、いつも若くてキレイ。独身はちがうよね~」 「私も結婚なんかしないで独身でいればよかったな~」 「ケイ子何言ってんのよ!! あんなに素適な旦那さまがいて」 「ふふ、そうかな~」 結局、それを言ってほしいがためにホザいたとしか思えない言葉にウン

    • ハメられてずたぼろになった私を救ったこととは……。

      会社に行きたくない。 最近、目を覚ました瞬間に毎日一番先に思い浮かぶフレーズ。 三毛猫のジュピが足に執拗に絡みついて思うように歩けない。 会社に行くなと言っているみたいだ。 重い気持ちのままジュピに行ってきますと言い残し家を出た。 今日はマジで行きたくない。 顧客と会わなければならないから。 でも、この顧客は最初から苦手というわけではなかったのだ。 同じ会社の社員アクミが仕事に加わってからなのだ。 正確には顧客と会うのも気が重いが、一番の原因はアクミなのだ。

      • 問題あり保護猫2匹と暮らし始めて

        さくらゆりのです。 16年間一緒に暮らしていた愛猫が天国に逝ってしまって1年以上がたち、猫が恋しくなってきた今日この頃。 ウオーキングしていたら、保護猫の譲渡会のポスターを見つけて思わず立ち止り情報をインプットした。 導かれるままに譲渡会の日に会場にいた私は、世の中がこんな状況に関わらずたくさんの人が来ていたのには驚いた。こんな状況だからなのかもしれないが……。みんな癒しを求めているのかもしれない。 なので必ず譲渡されるとは限らずスタッフの人が審査して決めることになっ

        • ひねくれた死んでる女子大生が見つけた生きがいとは……。

          「あっ、あった! ここ、ここ!!なんかドキドキする~ ね~サキ先に入ってお願い!!」 高校からの友人のユカに、お願いだからと頼まれて一緒に来るハメになったここのカフェは、おばさんに悩みを聞いてもらうと幸せになれるらしい。 アホらし……。 ひとりで行けよと思ったがユカの頼みを断ると後が面倒だから仕方ない。 中は何とも言えない不思議な空間で、なるほどね、この空気感にみんなだまされちゃうんだな、きっと。 ユカは超舞い上がってる。 「なんか、いい雰囲気ね~落ち着くね~飲み物

        アラフォー女性の一世一代の大決心とは?

          不妊治療が辛い。でも、もっと辛いのは……。

          「なあ…もう、やめないか?」 「やめるって、何を?」 「こども」 夫が突然に切り出した。 私には、想像もしていない言葉だったので耳を疑った。 「今、なんて言ったの?」 「もうこどもがいなくても、いいんじゃないか? どうしてもこどもを育てたいなら養子をもらってもいいし……」 「何を言ってるの!! 二人のこどもがほしいから、今まで頑張ってきたんじゃない!! どれだけのお金をつぎ込んできたと思ってるの?」 「そうだよ。だから、これだけやったんだから後悔もしないだろ

          不妊治療が辛い。でも、もっと辛いのは……。

          性格が悪い見栄っ張りな私が受けた惨い仕打ちとは……。

          大通りに開店した本格イタリアンに行ってみない? 同僚に誘われたのはいいけれど、今月の財布の中身が厳しいのを思い出した。 それを顔には出さず、私も行きたいと思っていたの!! なんて答えちゃってる私。 またしばらくカップラーメン生活が始まる。 トイレの鏡の前。 あれっ、シミができてる!! シワもこころなしか増えたような……。 エステの回数を増やさなくちゃ!! あーもう!今のお給料じゃ、全然足りない!! このストレスがシワの原因のひとつであることは間違いないと思う。

          性格が悪い見栄っ張りな私が受けた惨い仕打ちとは……。

          就職したくない!!就活生の苦悩の行く末は?

          「あーあった、あった!あそこ!」 お姉ちゃんが、指が指さす方を見た。 そこは一軒のカフェ。 噂によると、ここのカフェのおばさんが悩みを聞いてくれて、しあわせになるアドバイスをくれるらしい。 今日はお姉ちゃんが仕事休みなので、むりやり連れてこられたのだ。 お姉ちゃんは私のためにここに来たのだ。 少しでも私の人生が良くなるようにと。 でも、お姉ちゃんには悪いが本当に迷惑な話だ。 しかし日頃からお姉ちゃんには世話になってるから仕方ない。お姉ちゃんの気がすむならと来てあ

          就職したくない!!就活生の苦悩の行く末は?

          クズ男と別れたい!!でも別れられない!!

          今日こそ、ケンジときっぱり別れよう! このまま、彼と付き合っていたら自分がダメになる。 待ち合わせの場所で固く決心する。 しかし、約束の時間になっても来ない。 なんの連絡も入らない。 30分たっても現れない。 あと10分待って来なかったら帰ろう。 10分過ぎて帰ろうと思ったとき、 「ワリイ、ワリイ…電池切れちゃってさ~連絡できなかったんだよ」 「なによ!その謝り方は!! 全然、悪いと思ってないでしょ!!」 「あれ、どうしたの?そんなに怒っちゃって。いつもの

          クズ男と別れたい!!でも別れられない!!

          ママ友集団からのいじめに耐える必要なんかない!!

          「ママ、早く公園に行こうよ」 3歳の息子の竜馬が急かす。 やっと、苦手な集団生活から解放されて専業主婦の座を手に入れたと思っていたのに。 また集団の中に入らなければならないのだ。 ママ友集団。 恐ろしい響きだ。 嫌な人がいても一緒にいなければならない。 夫に悩みを相談すると行かなければいいじゃないかと簡単に言う。 その集団の中に竜馬と仲良しの子がいるなら行かざるをえないのだ。 私の都合で竜馬を巻き込んではいけないのだ。 私は子供のころから人付き合いが苦手だ

          ママ友集団からのいじめに耐える必要なんかない!!

          ひねくれイケメンミュージシャン、謎の改心

          マスコミってやつは、巨大な亡霊をどんどん作りあげていきやがる。 本人をまったく無視しやがって。 俺は、マスコミに踊らされている憐れなミュージシャン。 音楽が好きとか哲学があるわけでは無い。 こんな人間失格みたいな俺が、テレビやライブでキャーキャー騒がれてほんとアホくさ。 そもそもの発端は親父だ。 俺の親父は、とんでもない悪(ワル)で借金まみれのクソ親父だ。 背が高くハーフのような顔立ちをしているのが災いして女とのトラブルで人生を棒にふった哀れな男だ。 そんな親

          ひねくれイケメンミュージシャン、謎の改心

          愚図でデブデブ主婦の大逆転!!

          「ママ早く!早く!  遅刻したらクビになっちゃうよ!」 しっかり者の息子の拓が、わたしを心配して急かす。 この春から拓を保育園に入れて、スーパーマーケットで働きだしたのだ。 本心は家にいたい。  でも、家計が厳しくて働かざるをえない。 小学生のお姉ちゃんの習い事代もかさむ。 ピアノの発表会、衣装代、先生への謝礼、来てくれた方へのお礼。 子供たちにはお友達と足並み揃えて、できるだけのことはしてあげたい。 一念発起してパートタイマーの仕事を探した。 デブで動きの

          ジコチューな妻、夫に浮気され捨てられる!!

          「片付かないから、早くご飯食べてください!」 夫が、のんびりコーヒーを飲んでいる。 今日は、得意先に直行するらしくいつもより出勤時間が遅い。 いつもならもう洗い物も済んで、掃除機をかけてる時間だ。 こういう日は、自分のペースが乱れてイライラする。 近くのスーパーマーケットでパート勤務をしているので、出勤するまでに家事を終わらせてしまいたい。 夫がやっと食卓から離れたときには出勤する時間になってしまい食器を洗う時間がなくなった。 「食器は、洗って、ちゃんと鍵を閉め

          ジコチューな妻、夫に浮気され捨てられる!!

          アニメオタク女子、一目惚れした苦しい恋の行方は?

          毎日、同じ電車の同じ車両に、とても気になっている人が乗っている。 彼は、私の大好きなアニメに登場するあこがれの登場人物にとってもよく似ているのだ。 初めて彼を見かけたときは衝撃が走り、心の中で叫んだほどだ。 私立に通う小学生が電車の中で降りられないで困っているときに、彼が助けてあげているところを目撃したときには二度目の衝撃が走った。 以前は、朝起きるのが苦手だったが、彼にめぐり逢ってからは少し早めに起きて髪の毛を整え簡単なメークをするようになったが誰も私の変化に気づかな

          アニメオタク女子、一目惚れした苦しい恋の行方は?

          私の人生…こんなはずじゃなかった!!

          「もう!いいかげんにしなさい!!」 私の怒りは、頂点に達した! 息子二人が、大ゲンカ。 夫は、だらだら、ごろごろ。 息子たちが夫の前で取っ組み合いのケンカをしていても止めるどころか知らんぷりだ。 息子たちの泣き声が、頭に響く。 何かが、プチッと切れた。 「うるさーい! あなたたちが、ケンカばかりしているからママ出ていくからね!!」 私は、バッグだけを持って衝動的に家を出た。 でも、頭の片隅には夫が休日で家にいるからという理性が働いていたのも事実だ。 さあ、

          私の人生…こんなはずじゃなかった!!

          天国に行った愛犬からのメッセージ

          モクは、わたしのたったひとつの宝物だった。 どんなときも、ただ一緒にいてくれた。 隣にいてくれるだけでいい。 しっぽをちぎれんばかりに振り、わたしに抱きついてきた。 もう、二度とそれはないんだ。 まだこんなに暖かいのに。 わたしは、モクの身体を撫で続けた。 しだいに固くなっていくモク。 最後に残されたわずかな気力を振り絞り、ペットの葬儀屋を探し、電話をかけて供養の準備をした。 放心状態のわたしを気遣って、葬儀屋さんは何から何まで丁寧に事を済ませてくれた。

          天国に行った愛犬からのメッセージ

          ブサイクに生まれて良かった!!【最終話】

          あさ子と別れて、すぐに家に帰る気になれなかった。 どこか落ち着いた雰囲気のお店はないかと探していたら、一軒のカフェ。 吸い込まれるように店内に入る。 すると、優しそうなおばさんが出迎えてくれた。 「いらっしゃい。 さあさあ、中に入って…」 促されて中に入る。 そこは、なんともいえない落ち着いた雰囲気、優しい空気……。 不思議だわ……何故だかレオのお屋敷の空気と一緒。 「レオが、お世話になりました」 「えっ、レオ…?」 「レオは、私の息子よ」 「えっ、お母

          ブサイクに生まれて良かった!!【最終話】