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人事評価制度っている?

こんにちは。sukuraです。
気づけば10月。先日1つ歳を重ね、新たな1年が始まった感覚です。
来年は何をしているのか。1日、1日を大切に過ごしていきたいと思います。

さて、今回は私が所属する現在の会社や前職を見渡して感じた人事考課(人事評価制度)についてのnoteです。

キャリコンの勉強していたら、人事考課の過誤(エラー)という言葉が出てきます。人が人を評価するため、客観的な視点が求められるものの心理的傾向によりエラーが発生するというもの。

世の中多くの会社に人事考課(人事評価制度)があるかと思いますが、人事考課(人事評価制度)って…いるんですかね?

大企業や人事考課がしっかりと整えられて浸透している企業は別ですが、「人事考課(人事評価制度)があるだけ」で実質的に機能していないなら、人事考課(人事評価制度)よりもモチベートしてもらえる環境の方が欲しいな、という個人の感想です。

人事考課の過誤(エラー)とは

おおざっぱな説明になりますが、人事考課によって給与やボーナスなど個人の能力や業績、勤務態度などを評価して昇給や昇進、異動といった人事管理に活用されるもの。

評価過誤には、

  • ハロー効果:一部の優れた点(悪い点)があると他の評価項目も良く(悪く)みえること

  • 論理誤差:独立した評価項目に関連性があると解釈して評価すること

  • 対比誤差:誰かを基準にして評価を過大(過小)に評価すること

  • 中心化傾向:多くの評価を「普通」レベルにすること

  • 寛大化傾向:評価が甘くなり実際より高い評価を与えること

  • 逆算化傾向:評価を決めてその結果になるように評価を割り当てること

  • 遠近効果:最近のことは大きく、数ヶ月前のことは小さく評価すること

があります。

「エラー」という言葉の通り、人間が人間を見て評価していくのであれば感情は伴うのが人事考課(人事評価制度)だと感じました。

本noteをご覧いただいてる方はいかがでしょうか?
評価する側もされる側も「納得」された制度になっていますでしょうか?

キャリコンの勉強から自分の職場を振り返る

私が今所属している会社には、人事考課(人事評価制度)はありません。
社員数10名程度の会社なので、人事部や総務部はなく、労務業務を兼任されている方がいるだけ。

実際、人事考課(人事評価制度)まで手が回っていないという表現がしっくりきます。

今いる会社の社長は、前職いた会社の社長です。ん?と思われる文章ですが、前職では社内いろいろと大人の事情があり、いろいろな人がその前職の会社から離れた過去があります。

その前職の会社では人事評価があり、360度評価を取り入れて3ヶ月おきに周りの人の評価を入れていました。

私自身が整った人事考課(人事評価制度)がある会社に勤めた経験がないため感じるのですが、人事考課(人事評価制度)は「やっているだけ」な取り入れ方をしていると、働く側としてはモチベーションが下がっていたと感じます。

実際の経験について触れていきます。

前職の360度評価は流れ作業

私は前職で、360度評価が取り入れられた企業に勤めていました。360度評価を取り入れた前職の謳い文句は、「上司も部下も関係なく、平等に評価できて風通しが良い」。

聞き感触はとてもいいですね。現場にいた身としては、全然風通しはよくありません。
上司の感情に触れないよう、忖度した数字を入れていました。

上司だけでなく、一緒に仕事をしていない周りの人の評価もしなければならず、どんな仕事でどのように仕事をしているのかプロセスも定量的にも定性的にもよくわからないのに人事評価「360度評価」として数字をいれなければいけない。

真ん中の数字をざっと並べて、期限内に提出を繰り返していました。
これこそが、人事考課の過誤(エラー)ではないか。

キャリコンの勉強を始める前に360度評価を行っていて、キャリコンの資格取得のため勉強をしているときに「360度評価」が出てきた時は、「あった!あった!」と思い出しました。

360度評価で公正公平に評価できるか…難しいです。

現職の会社の場合

現職は、前職の社長が独立して立ち上げた会社です。
つまり、前職の360度評価を取り入れた当事者のもとで働いています。

今の会社は3部門あって、社員数は10名程度。

今のところ、人事考課の制度はありません(手が回っていない)。

人事評価制度を取り入れると言い出したら?

今は、人事部自体がなく、労務管理は勤務表のチェックと給与計算のチェックを兼任でされている方がいる程度。とりまとめた勤務表を外部の社労士さんへお渡ししています。

キャリコンを取得したから「人事部つくりたいです」と、私が口にしてしまったら…。
あの無駄な360度評価のためのExcelシートの作成と入力、回収、管理などをしなければいけなくなるかも、と思っています。

社長の鶴の一声で「人事評価制度として360度評価を入れよう」と言い出すかもしれない。現場は「やりたいこと」がたくさんあって回ってはいません。回っていないけど、お金も足りない。だから人も増やせない状況です。

若手社員は、人間関係がうまくいっていない様子。アラフォー社員同士も怪しい…。何より、自分の仕事で手いっぱいなのに、機能しない人事評価制度を取り入れたらどうなるのか…

理由は、前職で機能していないことを知っているから。これは、前職も現職も同じ社長の元で働いている特殊な事情があるからかも知れません。

人事評価制度を取り入れたら辞めようと思う

前職で360度評価を気に入っていた、現職の社長。今はあらゆることを同時進行でされているので、社内の勤務時間問題に目は向いていらっしゃるようですが、人事評価まではまだ話に聞きません。

私は、ただでさえ育休明けのマミートラック状態から抜け出せずにいるのに、ここに360度評価が取り入れられたら…今の会社も辞めようと思います。

人事考課(人事評価制度)について思うこと

キャリコンの学科試験にも出てくる人事評価エラー。人間だもん、エラーはある。けど、そのエラーでやる気が失せたり、頑張り方が分からなくなったり、転職を検討したり。
満足に運用出来ない、形だけの人事考課(人事評価制度)はいらないよねと感じます。

人事考課(人事評価制度)よりも、上司部下の面談でモチベート上がるコーチング力を磨いてもらえた方がよほど良いかな、と。

今回は、キャリコンの勉強で出てきた人事考課の過誤(エラー)から、人事考課(人事評価制度)はあるだけだったら、働くモチベーションは下がるからいらないと感じた話でした。


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