見出し画像

2022年 V音楽勢にとって、clusterはどのような立ち位置になったか

こんにちは、さくらです。
この記事は、バーチャルSNS(メタバース)cluster 公式の
Cluster Creator Advent Calendar 2022 の 11日目の投稿となっています。
(投稿しているのは、一般のクリエイターです。)

clusterでイベントを始めたのは、2021年4月。
2021年9月~2022年6月まで約1年間、
週一で音楽イベントを開催していた私が
clusterのアップデートと共に変わってきたclusterのライブ環境について
振り返りたいと思います。

そして、環境が変わった今、
clusterはV音楽勢にとってどのような立ち位置になったか
個人的な見解ではありますが、是非、最後までご一読ください。

音声・楽曲申請に関するアップデート

イベントで歓声のオン/オフができる

クラシックコンサートでは、演奏中のエモーションや歓声はオフにしたい
でも、箱のライブでは、歓声やエモーションで盛り上げられるようにしたい

それまでのclusterでは
  観客の音声 :自動的にオフ
  エモーション:会場でオン/オフ 音量調整も可能

で、クラシックコンサート向きではありましたが、
バンド演奏のライブなどでは、物足りないと感じられることもありました。

それが、2月のアップデートで
  観客の音声 :会場でオン/オフ 音量調整も可能
  エモーション:会場でオン/オフ 音量調整も可能
と、エモーション(効果音)と同様に
観客(一般参加者)の音声も調整が可能に。

この機能をうまく活用することで
イベントの雰囲気を主催者側でコントロールできるようになりました。

イベントの会場設定
『近くの人に聞こえる』というのは、いわゆる音声の距離減衰

また、それと同時に、出演者側の音声も
歌唱/演奏時『会場全体に聞こえる』
終演後、観客との談笑時には『近くの人にだけ聞こえる』
と、設定をうまく使い分けることで、
開演中と開演前/終演後の雰囲気を作り出すことも可能になりました。

出演者は、ライブで歌唱/演奏するときは『会場全体に聞こえる』
終演後、観客と個別で話すときには『近くの人にだけ聞こえる』
と設定をうまく使い分ける

ワールドでも楽曲申請ができるように

以前のclusterは、イベント開催時しか楽曲申請ができず、
自分のオリジナル曲を持っている人を除いて
基本的にイベント以外では音楽活動ができない、というのがネックでした。

それが、8月のアップデートで
ワールドでの音楽利用についても、楽曲申請が可能に。

▼下記リンクから申請可能▼
https://cluster.mu/account/apply_used_music

『イベントを開催する』というのは、少なからず手間がかかるので、
気軽に路上ライブや突発セッションができるようになったのは
かなりの環境改善になったのではないでしょうか。

イベント会場に関するアップデート

クリエイターが制作したワールドを会場として選択可能に

それまでのclusterは、イベントを開催しよう!と思った時、
イベント会場に選べるのは、デフォルト会場か自分が作ったワールドのみ

他のクリエイターさんのワールドを使いたいと思った場合には
クリエイターさんに直接連絡をとり、イベントを立ててもらうか、
クリエイターさんをイベントスタッフとして追加して
会場を設定してもらう、という手間が双方にかかりました。

それが9月のアップデートで、
クリエイターさんが使用許可の設定をしたワールドから
イベント会場が選び放題に。

イベントページの編集画面で
イベント開催会場の『会場を選択』ボタンをクリックすると
ワールドの検索画面が表示される

イベント会場としてワールドを使ってほしいクリエイターと
イベント会場としてワールドを使いたいイベンター
双方にとって嬉しいアップデートとなりました。

集客に関するアップデート

イベントに『♡気になる』をすると通知が届くように

イベントが乱立するなかでの集客は難しいもの。

clusterの場合は、
公式にイベント一覧のページがあり(アプリ/WEBから閲覧可能)
比較的イベントが見つけやすくはあるのですが、
このイベントに行こうと思っても、当日になると忘れてしまっていたり。

そんなときのために、6月のアップデートで
イベントに『♡気になる』をすると通知が届くように。

『♡気になる』をクリックすると
イベント開催通知が届く

気になるイベントに、ポチポチといいねを押すだけなので
とくにスマホユーザーへの通知で集客しやすくなっているかと思われます。

イベントでアンケート機能が使えるように

イベントの感想は、Twitterで呟くのでアンケート機能はいらないのでは?と
思う人もいるかもしれませんが

9月に公開されたアンケート機能では、
アンケートを取ることで、その場にいる同時接続者数も大方確認できるので
とても便利です。

clusterは依然、延べ参加者数(イベントに入室した合計・再入室含む)
しか確認ができないので、
実際に今何人が見ているのか気になるという人には
アンケートをとって回答数を確認すると、
会場に何人いるのか、ほぼほぼ推定ができるので便利です。

そのほかのアップデート

デスクトップ版・VR版で画面共有機能が公開

バーチャルライブというと、
アバターを使った歌唱や演奏をイメージしがちですが、
4月に公開された画面共有機能を使えば、
リアルで演奏している映像をリアルタイムでバーチャルに画面共有
ということもできます。

clusterには、もともとリアルで音楽活動をしていて、
活動の幅を広げるためにバーチャルに来ている方も多いので
選択肢が広がったという意味でも良いアップデートだったと思います。

2022年 V音楽勢にとってのclusterの立ち位置

『V音楽勢』と言っても
 ・リアルの音楽活動の延長でバーチャルで活動している人
 ・バーチャルな存在としてアバターのみで音楽活動をしている人


さらにそこから、
 ・音楽家/アーティスト
 ・アイドル/タレント
 ・趣味で音楽を楽しみたい人

まで、様々な方がいます。

そこで今回は、
『音楽家/アーティスト』『アイドル/タレント』『趣味で音楽を楽しみたい人』と3者に分けて考えて見ましょう。

音楽家/アーティストにとってのcluster

音質にもこだわりたい音楽家/アーティストにとって、
ステレオを受け付けないモノラルのみ、かつ
音質が良好とは言えないclusterの音楽環境は
なかなか良いとは言えません。

ただ、カバー曲を扱う人にとって、
JASRAC/NexToneとの包括契約があるプラットフォームは
とてもありがたいもの。

観客がいるライブ感を味わいつつ、
ブランディング(世界観)も大切にし、
権利関係もクリアに活動できるclusterは
本気で音楽活動がしたいという人にとっては
総体的には良い環境と言えるでしょう。

とくに、アバターまで自分で作りこみ
世界観を大切にしたいという人にとって
ライブ配信アプリのアニメ調のキャラクターを使うことには
抵抗がある人も少なくありません。

ただ、良い音楽も聴く人がいなければ、意味がありません。
音楽好きな人が集う場所が今後どのくらい広がるか、
つい数年前までひとつの村のようだったclusterのコミュニティが
今後どのように変化していくかが鍵になりそうです。

アイドル/タレントにとってのcluster

いわゆるVTuberとして、歌も歌いたい、という人など
アイドル・タレント活動をする人にとって
clusterはどのような立ち位置か。

現状、アバターを使ったアイドル・タレント活動をしている人の多くは
3Dではなく2Dの世界で活動している人が多くいます

2Dで配信する環境には、常にリスナーのコメントがあり、
中にはランキング制のイベントも多くあります。

『注目される』ということが重要視される世界で
clusterは、新たな集客を開拓はできるかもしれませんが、
3D体が必要になるハードルもあり、
すでにあるキャラクターに似せたアバターを用意する環境がない限りは
それ相応のセルフブランディング力とお金が必要になってきます。

逆に言うと、そこがクリアできる人は
ニッチなclusterの地をクリエイターを巻き込みながら活躍することが
可能かもしれません。

この点、REALITYはアバター連携が可能なので、
アバターというハードルはクリアできます。
ただ、このVtuberの乱立する中で、
ブランディングや人間性に加えて、
巻き込み力は、3Dで活動する以上、必要になってくるでしょう。

趣味で音楽を楽しみたい人にとってのcluster

clusterは、
しゃちょーが水樹奈々のライブを家から見られるように
という動機のもと創設されつつも、
音質や開発の優先度からも
決して音楽のためのプラットフォームをメインとして
作られているわけではありません。

比較的クリエイト(創作)をするための場所として作られており
ワールドクラフト(ワールドをアプリで作れる)
アバターメイカー(アバターをアプリで作れる)
クラスタークリエイターキット(Unityでワールドを作れる)
アイテム/アクセサリーストア(アイテム/アクセサリーの売買ができる)
など、基本的に3Dで制作をしたものを共有したり売買する場所として
また2次的にコミュニケーションやイベントが生まれる場所として
開発されています。

今後このバランスがどう変わっていくかは分かりませんが、
ベースとしての機能がクリエイトである以上
クリエイターが集まりやすい環境であり、
音楽をしたい人がインストールするアプリとして選ぶ確率は
かなり低いです。

もちろん、さまざまなバックグラウンドでclusterを知った人が
音楽を楽しみ合う環境はあるかと思いますが、
音楽のために人が集まりやすい環境とは、まだまだ言えません。

ただ、だれも入室しない配信アプリで演奏するよりかは
バーチャルで友だちができて、その人たちの前で
自分の音楽が聴いてもらえる環境ができるなら
そちらの方が良いかもしれません。

さいごに

ここまで、clusterのアップデートを振り返りつつ
私個人としてみるclusterの立ち位置について述べてきました。

ここ最近は、clusterにinできていないので、
もしかしたら『ここ間違ってるよ!』というところもあるかもしれません。
気軽にコメントでお知らせください。

バーチャルでなくとも、
顔出しなしや配信のみで活動される音楽家さんが増えてきていますが、
今後バーチャルという媒体を通じて、
どのように多様性が生まれていくのかも楽しみです。

リアルでの活動も増えつつある昨今、
私たちのリアルな肉体とバーチャルな精神と音楽性は
どのように切り取られ、結ばれ、ほどかれるのか。

あなた自身にとっての最適な音楽の形が見つかりますように。

ということで!
明日のアドベントカレンダーは、でんこさんです!
clusterで誕生日を迎えられたということで、おめでたい!
25日クリスマスまで、楽しみましょう~♪

YouTubeのアーカイブ

noteの過去記事

Twitter


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?