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news|是恒さくら+Dylan Thomas 「ふたつの水が出会うとき / When two waters meet」(Cyg art gallery、盛岡)

盛岡・Cyg art galleryにて、是恒さくら+Dylan Thomas「ふたつの水が出会うとき / When two waters meet」を開催中です。今回の展示について、Cygのnoteで記事にしていただきました。企画を一緒にすすめてきた藤岡麻衣さんとのトークの動画も公開されました。

カナダ先住民であるコーストサリッシュのアーティストDylan Thomasとの2人展です。

Dylan Thomasの来日は叶いませんでしたが、カナダとのやりとりを通して、北西海岸先住民のあいだにも鮭が海に住む人であるという考え、親戚であるという考えがあることを教えてもらいました。Dylan Thomasの画から、毎年繰り返されてきた鮭の巡りの深遠を想います。

盛岡の街を流れる川にも鮭が登ってくる時季です。今年は少ないようですが、先日、川の中に鮭の姿が見えました。カナダ近くまで、約一万kmを旅した鮭たち。

私は各地の鮭と人の変身譚から想像した、衣装を仕立てる手仕事を表す作品群を発表しています。9月の山形ビエンナーレで発表したリトルプレス『鮭を纏う』もCygのショップにて扱っていただいています。

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是恒さくら+Dylan Thomas
「ふたつの水が出会うとき / When two waters meet」
〈盛岡市・ビクトリア市姉妹都市提携35周年記念事業〉
Cyg art gallery(岩手県盛岡市内丸16-16 大手先ビル2F)
2020.10.31(土) - 11.15(日)
11:00-19:00/火曜・水曜定休/入場無料
https://www.cyg-morioka.com/exhibition/20201031/index.html

Cyg art galleryの近くを流れる中津川にかかる橋の上では、毎年秋になると多くの人が鮭の姿を探して足を止めます。遠く海の向こうのビクトリア市にも鮭が帰る川が流れ、古くから人々の生活に欠かせない存在となっているそうです。

この展覧会では盛岡市・ビクトリア市姉妹都市提携35周年記念事業として、2つの土地に共通する「鮭」の存在に注目し、「鮭と人の暮らしとアート」をテーマに是恒さくらとDylan Thomas2人の作家の作品をご紹介いたします。

是恒さくらは各地に残る鮭の話を聞き集め、それらの話や取材の旅の中で目にした様子をもとに作品を制作。その様子は集めた糸を組み合わせより分けながら布を織り上げるようでもあります。

Dylan Thomas はカナダの先住民であるコーストサリッシュのアーティストで、伝統的なモチーフや技法を引き継ぎながら、新しい伝統芸術を発表しています。

残念ながら、今回はDylanの来日は叶いませんでしたが、2人の作家が描く鮭の姿を通して、遠く離れた土地の物語に思いを馳せていただければと思います。


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