年中さんとの遊びで感じた子どもたちの成長
私は毎朝子どもたちと一緒に過ごすことを意識しています。
私たちの園では8時50〜10時ごろまでが朝の自由遊びの時間です。
先日、年中のお友だちが「一緒に穴をほろうよ」と声をかけてくれたのでお砂場をほりました。
どんどんどんどん掘り進んでいくと、硬い層にあたってしまい「かたくて全然進まないよ〜」と困りだしてしまいました。
そんな私たちを見ていた別の子が「水をいれたら土が柔らかくなるんじゃない」と提案してくれたうえに、水を持ってきてくれたんです。
それから次第に人数も増え、掘るチームと水を運ぶチームに自然と分かれ共同作業が始まりました。
水のちからで進みが良くなったこともあって、ある子が「このままだと電車とぶつかっちゃうかも!」と言いました。
すると「じゃあ、電車にぶつかったら飛び乗っちゃおうよ」、子どもたちは園庭の下を田園都市線が走っていることをわかっています。
「いいね〜どこいく?」「じゃあ渋谷!」「渋谷に行ったらなにする?」「う〜んお寿司たべる!」と大盛り上がり。
残念ながら電車にぶつかる前にお片付けの時間になってしまいましたが、とても楽しい時間を過ごせました。
年中は「仲間」という意識を持ち始め、みんなで協力して何かを創り出すことに興味を持つ時期です。今回の出来事の他にも、みんなでたくさんのチョコレートをお砂場でつくって持ってきてくれたこともあるんです。
(↑みんながつくってくれた、たくさんのチョコレート)
そしてそれと同時に、自分が苦手なことを認識しはじめる時期でもあります。自分は苦手なことは得意なお友だちに教えてもらったり、協力を求めるようになります。
さらに、みんなでなにかを作りたい、成功させたいという気持ちをそれぞれが持つため、同時に折り合いをつけることを学びます。今回はまさにその部分を実体験できました。
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写真:柴崎まどか
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