サムネ候補

ゆるっとストックホルムで「ノーチラス」のカバー動画撮ってきたお話

ヨルシカ愛が強すぎてストックホルムまで行ってしまいました。

どうも、桜田です。

今回は「とにかくファン心が爆発してヨルシカ好きと興奮を共有したくてストックホルムに飛んで撮って録って『ノーチラス』のカバー動画を投稿するまで」のお話。

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ヨルシカ、好きですか?

冒頭でバレてると思いますが何を隠そう私も大好きです。
ボーカロイド時代から活躍してるn-bunaさんの旋律にsuisさんの情緒的な声が切なく合わさる、そんなヨルシカが出した対になるアルバム「だから僕は音楽をやめた」と『エルマ』。『だから僕は音楽をやめた』のアルバムで明らかにされたヨルシカの曲を繋げる登場人物エルマとエイミーの物語が『エルマ』でさらに世界観を膨らませていった感動は両アルバムを聴いた人には鳥肌ものだったと思います。壮大な映画作品を見終わった後のような興奮、爽快感、そして密かな切なさの余韻を味わえる2アルバムで本当に本当に知らない人は大のおすすめです。

『ノーチラス』

さて今回カバーした楽曲『ノーチラス』はアルバム『エルマ』ではアルバムの最後を飾っている曲です。対になっているアルバムの最後にして物語の始まり、と表現されている曲。

自殺したエイミーから届いた「手紙と写真の箱」を読んでエイミーの足跡をストックホルムで辿るエルマ。そこで見つけた唯一箱に入っていなかった『ノーチラス』の歌詞はアルバムの特典についてきたエルマの「日記」に記されています。

日記にはコペンハーゲンからストックホルムまでエイミーの跡を辿っていくエルマの感情が。
そして手紙にはエルマの音楽に焦がれ続けるエイミーの感情が。
ストックホルム、旧市街の「ガムラスタン」で私も二人の、n-bunaさんの、跡を追いかけました。

ガムラスタンでの撮影

MVの撮影を外でするのは初めてで人目の中ほぼ二日(半日-1日-半日)で日光の差し具合やら風の通り道などの下見をして画を撮りきると言う激務をそれはもうハラハラと撮りました。
撮影時間があまりにも少ないのはわかっていたので先にgoogle mapsのストリートビューで散策してあとは天気に恵まれることを信じて向かうガムラスタン。本当はエルマになりきって気付いたら「あれっここじゃない!?」っていうのをやりたかったんですけど、そんな希望はさよならの速さで飛んでったので顔を上げて画面越しに一旦感動しときました。見つけた時以外とテンション上がった。

ロケーションを全て押さえておいたのが功を奏したのか、目的の『だから僕は音楽をやめた』のジャケ写となった場所にはガムラスタンを散策し始めてすぐにたどり着けました。
旧市街だからこその独特の風景も美しかったのですがやっぱり裏路地を通っていざ目の前にした聖地の感動は一押しでした。大興奮。エルマはこんなことしませんと思いつつ写真撮るってなったらこうなりました。

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色とりどりのコートを着た観光客が通り過ぎるのを待ちつつ撮影を地道に進め、観光もほとんどせず、ジャケ写と同じ日光の差し加減を2日待ちました。夏用のワンピースで。
そんな苦労の勲章として明記すると2019年の9月中旬で13:34頃に日がジャケ写と同じように建物の隙間に溢れます。誰かどうにかこの情報を活用してくれ。

そんな撮影でしたがストックホルムに着いてから24時間が経とうとする頃、やはりファンの考えることは同じのようで、ジャケ写の撮影地で人がはけるのを待っている間に日本人の3人組が来ました。「うぉ、ここだ」と言いながらビクッとあとずさる姿はとても共感が持てました。そうなるよね。

しっかり仲良くなって、フェリーで7時間かかるため諦めていた、ゴッドランド島ウィズビー(ノーチラスのMVの海岸が多分ある)に行ってきたと言われて驚愕。なんと飛行機があったらしい。しかも旅路1時間。
次こそは行くと心に刻んでその情報料に、ジャケ写の日光の撮影タイミングを教えましたら引かれました。なんでだ。

他にもガムラスタンの町並みを歩いていくとアルバム特典の写真と同じ景色をいくつか発見してしっかり携帯に収めました。
聖地巡りは楽しいです。笑

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MV制作と裏話

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今回の動画はMVでは一瞬しか見れなかったシーンの前後をひとつなぎにして写したいという気持ちが強くて、歌詞を直訳で映像に起こしたりしてエイミーと同じ道を辿るエルマの姿や、エイミーが作詞中に見たであろう景色を詰め詰めにして作りました。例えばいざ写真の場所を見つけたらエルマは何を思うのか、ガムラスタンの古通りがどういう意味合いを持つのか、きっと擦切れるように手紙を読み漁ったであろうエルマの内心がどんなだとか。

ちなみにこの手紙が降ってくるシーンでは建物の間を吹き通っていく風と相談しながら何テイクも手紙を頭上に飛ばして「ここに昔ABBAのメンバーが住んでたんですよ、それでー」と語るガイドさんに続く集団を5分おきに見送りつつ、おっけいテイクまでずっと何回もバンザイしてました。
ひらひらと手紙が舞い落ちてくる投げ方知りたい人いたら教えますよ。

色のこだわり

ノーチラスのMVでエルマが白を着ていたので迷ったけれども二人の色は雨とカプチーノで描写されたように白はエイミーで暗めの色はエルマで。

タイトルコール

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MVに絶対に入れたい画はやっぱりあって、その中でも本家と同じシーンを描きたくて紫の空にギターを抱えるエルマの姿を水彩画で描きました。何度も描いて ました。笑 ストックホルムのホテルは地下に部屋があるものが多くて、そんな窓がない部屋でしっかり描いてました。タイトルコールにはどうしてもあの背景を使いたかったんです。笑

歌詞

ノーチラスの歌詞がエイミー作詞なのはもちろんそうなのだけれども、曲をつけたエルマもまたその曲をエイミーに向けて書いたんじゃないかって考え始めたら、誰目線で何が歌われてるのかっていうのを探検し始めたら結構楽しかったのでそのまま拡大解釈して作りました。

手紙を見つけたエルマの姿をエイミーも考えて、「描いた」んじゃないかって考えたら面白いかなぁ、とか考えたり。
逆にエルマがエイミーに伝えたいことがあって「描いた」なら面白いだろうなぁ、とか考えたり。

解釈に解釈を重ねてこの世界観の中で企画中にいっぱい遊びました。
正解はないんだろうからこそ存分に。

サムネ候補

手紙や日記のカットを撮るためにキッチンの大きいテーブルを日差しの入り加減で動かしてたら親がお昼ご飯食べたそうにこちらを見たり、出来上がった動画を歌の先生に見せたら「この人はどんな登場人物?」って通り過ぎていった中国人らしき観光客を指差さしたり、カット数が多くて絵コンテを大幅に作り変えたらうまいこと日記の中身が浮かび上がるかのように出来上がったシーンもあったりするそんな動画ですが、間違いなく今までで一番難易度が高い曲で動画で、それでも仕上がってとても嬉しかったので後半のクライマックスに行くにつれて盛り上がっていく本歳ベストのこのカバー動画をどうか聞いてやってください。

来年から拠点が日本に移るので、また今度は日本で面白い動画作れたらなぁって思ってます。まっとってねー!

桜田

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