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閉校までの一年間、密着撮影したお話。

桜田 真碧

こんにちは!桜田 真碧( @sakurada_mao )です。

今回は、
私が “ 大切な母校に 閉校までの1年間、密着撮影したお話 ” について、
じっくり書いていこうと思います。

母校って、どんなところ?

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私が密着した母校の名前は、
外ヶ浜町立平舘中学校(そとがはま町立たいらだて中学校)

校舎から見える景色は、こんな感じです。
海と山に挟まれ、コンビニまで行きたかったら車を20分走らせないといけない、という素晴らしい環境でした。

校舎自体はまだ築23年弱(2019年当時)!
ピッカピカで すごく綺麗です。

一つの学年で10人、全校生徒で30人を超えていたら多いほう、という感覚。笑
人数が少ないため、委員会・係活動・部活動なども、
一人ひとりに任せられる役割が大切で、責任感が自然と生まれていました。
また、ディベート活動が多かったおかげで “ 自分の意見を伝える力 ” が伸び、
ぶつかることもあったけれど、みんなで高め合いながら成長できました。

この外ヶ浜町立平舘中学校は、地域の子どもの人口減少が著しく、
2019年3月に閉校を迎えることとなったのです。

撮影に至るまで

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私が母校を撮影するために通い続けた期間は、
2018年4月〜2019年3月 です。

これには、たくさんの方々の協力がありました。

自分を真正面から見つめ、うんと悩み始める、難しい時期を迎えた生徒たち。
平舘中学校を支え続けてくださった先生方。
今までずっと、子どもたちをあたたかく見守ってきた保護者の方々、地域の皆様。

自分で企画書、撮影・肖像権に関する承諾書、プレゼンテーション資料を作成し、
私も妹もお世話になった一人の先生に添削していただき、
まずは校長先生、
次に保護者の方々、
最後は生徒たちの前で、
と段階を踏んで、“ 私が写真を通して残したいもの ” をお伝えしました。

その中でも、私が生徒たちに念入りに伝えた言葉は、「 私とカメラのことは、空気だと思ってください。」でした。

そして、私なりに 空気と化す努力 を積み重ねました。

強い想いを誰かに伝える、ということは決して簡単ではありませんでしたし、
人前に出るのは慣れっこだと思っていた私でさえ、すごく緊張しました。

今でも、「 私を受け入れてくれて、ありがとう 」の気持ちでいっぱいです。

生徒たちが、ただ愛おしい。

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行事は勿論のことですが、日常を撮りたい と強く感じていた私は、
通常授業の日にたくさん足を運んでいました。

ただ、私は短期大学に通っていたため、授業がぎゅうぎゅうに詰まっていて、
さらには、バイトもありました。

車で通うの大変だなあ…と思うこともたま〜にあったのですが、
かわいいみんなに会えるのが毎回 楽しみで、全く苦になりませんでした。
彼らは、挨拶を欠かしません。
恥ずかしがり屋だけど、私を遠ざけはせず、自然体のまま過ごしてくれました。

二年生と三年生の、深い絆

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私が密着し始めた2018年から、外ヶ浜町立平舘中学校に1年生はいませんでした。
多くの生徒は、合併先の中学校に入学していたのです。
そのため、全校生徒 は3人の二年生と14人の三年生、計17人 でした。

たった3人しかいなかった二年生が、翌年度に控えた受験のために、
10月の文化祭が終わった後すぐ、隣の地域の中学校へ転入しました。

三年生は、二年生のことが心から大好きで、すごく可愛がっていました。
二年生も、三年生のことを心から尊敬していて、ずっと瞳がキラキラしていました。

そんな別れもありながら 前を向いて歩き続ける 彼らが、かっこよかったのです。

校舎で直接、写真を見てほしい。

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写真が増えていくと、「このあたたかな校舎の中で、直接 写真を見てほしいなあ」と思うようになりました。

そこで、行事が一通り終わった10月から構成を練り始め、
11月にプレゼン、それから急ピッチで準備を進め、12月から個展を開催しました。

1つの空き教室 と、二年生が今まで使っていた教室多目的ホール
合わせて3つの空間を使って、写真を展示していきました。
それぞれにテーマがあり、きちんと順路もあります。
最後の教室には、便箋と鉛筆、消しゴム を設置。
椅子に座り、机に触れ、あの頃の自分と語り合える空間づくりをしました。

直接 足を運んで、校舎の優しい空気に包まれながら見ることに意味がある ため、
実際の様子は写真で公開しないことにしています。

いつか、私が青森に戻ったときに復活させられたらいいな…
と密かに考えていますので、
行けなかった〜!という方は是非そのときにおいでください。

卒業式も撮り終え、一冊の写真集を作成

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2019年3月、
たくさんの方々に祝福された、大好きな14人の卒業式。

私は、当初の目的であった “ 一冊の写真集 ” を作成しました。
これが “ 私が写真を通して残したいもの ” だったのです。

この一年間を、彼らと歩んできた記録として。
そして、彼ら自身が自分を振り返ることのできる軌跡として。

とても有意義で、すごく素敵な一年間でした。

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最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

このノートでお伝えしたかったのは、
「青森にこんなに素敵な学校があるんだよ」ということと、大好きな彼らの存在。
そして、「私のこの行動力は、平舘が育ててくれた」ということです。

今までに撮った外ヶ浜町立平舘中学校の写真は、
こちら からご覧ください。

青森に訪れる機会がありましたら、
是非、平舘 にもいらしてくださいね!


今回も、最後まで丁寧に読んでくださり、
本当にありがとうございました。



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桜田 真碧

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桜田 真碧
青森の小さな町で生まれ育った、23歳 写真家/デザイナー。 現在、関東で活動中。 写真だけでは伝え切れないことや、私自身の人生について 、言葉にしています。 https://www.sakurada-mao.com