アウェイに行ってみよう!①札幌ドーム
ここのところしばらく「セレッソと私の物語」シリーズを書き連ねていましたが、今日は一旦気分転換ということで別のシリーズを始めてみます。
その名も「アウェイに行ってみよう!」
皆さんは、応援しているチームのアウェイゲームを観に行ったことはありますか?
一昨年から新型コロナウイルスの流行によりなかなか遠方に行きにくい日々が続いていますが、アウェイ遠征には普段行かないスタジアムの魅力に触れる、試合の前後には観光・グルメなど地元の良さを味わうなどの楽しみがあります。
多くの場合お金がかかるので中々アウェイには行き辛いとは思いますが、そこは翌月の自分がどうにかしてくれるはずなのでアウェイ遠征という体験はとてもオススメです。
読者の皆さんが遠征の妄想を膨らませて楽しめる読み物になればいいなと思いますし、これを読んで実際に行ってみよう!となればそれはもう最高です。
第1回は日本最北のJクラブのホームスタジアムである札幌ドームを取り上げます。
【総評】
😄屋内なので雨の心配なし!空調が効いており気温も適温👍
😄音響や明暗の演出はオンリーワン!ホームチームの応援も大迫力
😑飲食物の持ち込み禁止🚫飲み物は全て入り口で移し替え
●基本情報
ホームチーム︰北海道コンサドーレ札幌
収容人数:41,484人
アクセス:
新千歳空港から直通バスで44分
もしくはJR快速エアポートで札幌駅まで38分→札幌市営地下鉄・さっぽろ駅へ徒歩で乗換→地下鉄東豊線に乗車し終点・福住駅まで13分→福住駅から徒歩10分で到着
※札幌駅からさっぽろ駅までそこそこ歩きます。
●観戦環境
全天候型ドーム球場
札幌ドームの特徴といえば、何と言ってもJリーグ唯一の完全ドーム型スタジアムだということ。
屋根が開閉するスタジアムは他にノエビアスタジアム神戸と昭和電工ドーム大分がありますが、常時屋根に覆われたドームはここが唯一です。
普通ドームといえば人工芝ですが、ここでは試合のない日は外で天然芝を養生させておき、試合前日になると天然芝の台座を空気圧で浮かせてドームの中に引き込む「ホヴァリングサッカーステージ」という仕組みを採用しています。
ドーム球場ということで、どの席に座っても雨に濡れる心配は全くありません!
また空調で適温に管理されているため、暑さ/寒さもストレスフリーでとても快適に試合を観戦できます。
光と音の演出はまるでライブのよう
完全に屋根で覆われた環境は様々なメリットを生み出します。
前述の天候に左右されない観戦環境というのもありますが、閉鎖空間であるため照明・音響の効果がとても大きく、その特性をフルに活用したコンサドーレのスタジアム演出はJ随一のクオリティを誇ります。
サッカーじゃなくてライブ会場かと間違えてしまうほどの、素晴らしい雰囲気がここにはあります。
こんなカッコいい演出までできてしまいます。これデーゲームですよ。
ピッチまでの距離は高さでカバー
札幌ドームはサッカーだけではなく野球やライブ公演などでも使用される多目的スタジアムです。
そのためどうしてもサッカーに特化というわけにはいかず、観客席からピッチまではそこそこの距離があります(とはいえ、陸上競技場ほどではありません)。
ただ、スタンドには高さがあるためピッチを見下ろすことができ、それほど試合が見にくいという印象は受けませんでした。
ピッチ全体を俯瞰で眺めて見たい、という方には良いスタジアムだと思います。
アウェイ感は浦和並み?!
アウェイサポーターにとっては、札幌遠征となるとほぼ飛行機しか手段がないのでどうしてもお金も時間もかかります。
そのため現地に行けるサポーターの数が少なく、アウェイチームとしてはごく少数で相手の城に攻め入るという感じになります。
アウェイ席からスタジアムを見渡すと全て赤黒、しかも札幌サポーターの迫力ある声援がドームの屋根に反響する様子は物凄い迫力です。
まさに「どアウェイ」と言ってもいいでしょう。ただ、サポーターをやっているとこういうのもやみつきになったりするんです…
飲食物の持ち込みは禁止
ここまで札幌ドームの素晴らしいところを書いてきましたが、欠点としては飲食物の持ち込みが一切できないという点があります。
飲み物は全て入場ゲートでプラ製のコップに移し替えで、ビン・缶はもちろんペットボトルさえも例外ではありません。
確かコップにフタは付いていたとは思いますが、それでもカバンに入れられるものではないので席に辿り着くまでの間は手が塞がってしまいます。足元に注意して歩きましょう!
ちなみに、私は席に辿り着いた後トイレに行こうと思ったらコップを倒して中身を全部こぼしてしまい、周りが「Power and the Glory」を歌っている中で一人だけ床の雑巾がけをする羽目になりました…
前の人に何回謝ったやら…皆さんも気をつけてくださいね。
●オススメ観光スポット
札幌市中央卸売市場
アクセス:札幌駅の隣・桑園駅から徒歩9分
北海道といえば美味しいご飯…というのは今更ここで言うまでもないでしょう。
札幌市内には繁華街のすすき野エリアを中心にジンギスカンやスープカレーなどの店が沢山ありますが、特にオススメしたいのは札幌市中央卸売市場の場外市場。
お寿司や海鮮丼の店がなんと60店舗も立ち並んでいる、日本屈指の海鮮通りです。
海鮮丼なんてどこでも食べれるやん…と思われるかもしれませんが、北海道の海鮮丼は全然違います。
魚市場に隣接しているということで鮮度抜群、値段はお手頃ながらも物凄いボリュームでお腹いっぱいになります。イクラやカニの盛り付け方があまりにも贅沢すぎ。
魚介類は早朝に競り落とされるので、試合前日もしくは試合後に札幌市内で宿泊して朝ごはんをここに食べに行くのがよいかもしれません。
●最後に
私が初めて札幌を訪れたのは7年前でした。
その3年後、再び訪れたときに感じたのは、この街でのコンサドーレの存在感が確実に高まっているということ。
クラブ自体もJ1に定着し、さらに田中駿汰選手や小柏剛選手に代表されるように「トップクラスの大卒新人から選ばれる」価値を持ったクラブになっています。
クラブの価値をここまで伸ばしてきた野々村社長のJリーグチェアマン転身、長い間チームを支え続けた四方田コーチの横浜FC監督就任、また札幌ドームを共用してきたプロ野球・北海道日本ハムファイターズは来年から北広島市に移転、さらに札幌五輪招致など、札幌の街やコンサドーレにとってはこれから激動の時代になりそう…という予感がします。
札幌ドームの素晴らしい雰囲気を味わいに、そして「コンサドーレのある街」の変化を楽しみに、また近いうちに札幌を訪れたいと思っています。