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人の世界を広げる鍵

「夢は知らなければ見れない」
20代もなりたての頃、私はこの話しを聞いて確かに…。
と納得したことがありました。


「将来はお母さんの介護をしてくれって
言われているから介護士の資格取るんだ」

「夢なんて無いんだけどどうしよ~」

「早く死にたいわ」


実はこのセリフは高校の時、女子高生から出た言葉です。
その時私は愕然として

“え?何でそんな面白くない思考してるの?”

と、暗い気持ちになりました。
そういう人たちと一緒にいる自分ってなんなのだろう?と。



しかし、これはごく一部の意見ではなく、
珍しくもなんともない答えだったのです。
かく言う私も好きな事も夢も希望もありませんでした。

夢を持ち、未来に希望を持っていた同世代もいたかと
思うのですがその人達とその当時の自分たち、
何が違ったのかと言うと、



圧倒的に無知でした。

何にも知らないに等しかったと思います。



幼稚園では毎月その月の誕生会をする行事があり、
お誕生日の人は祝ってもらっていたのですが、
私はその中の「将来の夢」を言う瞬間が苦痛でなりませんでした。



皆大体同じ事を言います。

しかも、全員職業です。



花屋さん、パン屋さん、消防士、サラリーマン、

ケーキ屋さん、警察官・・・

公務員もいました。



公務員と言った子は何故か先生たちは嬉しそうにしていて
首を傾げていた思い出があります。

で、私は年少から年長までセーラームーン・・・。
先生たちは苦笑いしてました。
年長になると同年代までシラーとし始めて、
一体何故この答えがいけないのだろうか?
と戸惑ってた思いがありました。



小学生の時、自分の将来の夢を発表するシーンがあり、
今でも忘れられないのが、1人育ちのよさそうな女子が


「タカラヅカにになりたいです」


と、綺麗な声で言って頭の上に最上級の「?」が出ました。
教室がざわめいて、先生がその職業の説明をしてましたが・・・
正直何人が分かったやら・・・。


彼女は宝塚を小学生で観たのでしょうね。
そしてその魅力を知り、憧れた。



しかし、

知らない子たちは勿論知らないので選択肢にも入らない。
口頭で説明したところで欠片も魅力を感じない。



きっと、その当時の彼女と仲が良くて、
私が様々な事に関心のある子だったら


「ねえねえ、さっき言ってたタカラヅカって何?」


と掘り下げて聞いていたことでしょう。
そしたらその子は目を輝かせながらその魅力を大いに
語ってくれたと思います。



大好きで、

沢山情報があって、

魅力を十二分に知っているから。



その時のエネルギーと言ったら、パッと周りが明るくなるほどで、
色鮮やかに温かく広がります。

相手を包むほどに。


その人の魂のエネルギーと、良い波動が
大きくなって周りに波及していくのです。

その波に包まれたら・・・


「・・・詳しくは分からないけど、
何だかすっごくいいものなのかもしれない・・・。
調べてみようかな・・・?」


となります。
大好きなものの魅力を語る力は凄いのです。

語る人への好感も高まります。
何だか純真無垢で、味方になりたい気持ちになります。

そういうエネルギーなのです。




皆、ただ知らないだけなのです。

知れば魅力を感じるかもしれません。

それを知ったり教えたりしただけで

人生が変わる事さえあります。




あなたの商品はどこに魅力がありますか?

あなたが好きなものは何でしょうか?




誰か一人でもいいので語ってみてください。
最初は少し話す程度でも大丈夫です。


そうすると、あなたのエネルギーが上がるだけでなく、
あなたも、あなたから聞いた他の誰かも、
内側から、外側から、
変化が起きて来ることでしょう。



桜賀和



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