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【頑張っているのに伸びない】やってはいけない勉強法

こんにちは、さくらです。
今回の記事では、
私が公認会計士試験の学習開始後、
最初の短答受験までの6ヶ月間にどのような勉強をしてきたか、そして何が「不合格の原因」だったのか、時系列に解説を交えながら
【当てはまるとマズい】勉強法
についてお伝えします。

✔公認会計士試験勉強を始めたばかりの方
✔頑張っているのになかなか合格できずに苦しんでいる方
✔短答受験を間近に控えている方

に特にオススメの内容となっているので、参考になれば嬉しいです。

私が初めて短答を受けて落ちたときは、学習開始6ヶ月後だったので勉強不足も否めません。
しかし当時の勉強スタイルには、合格した現在振り返ってみると「落ちて当然だけど初学者はやりがちかもしれない」ポイントが数多くあったので、受験生の皆さんに役立てばと思い、今回の記事の執筆に至りました。

長文となりますが、お付き合い頂ければ幸いです。



1.学習開始(6月頭)〜9月末: 簿記・原価計算、ときどき理論

私が公認会計士試験の勉強を始めたのは大学2年の6月。会計どころか簿記すらも触れてこなかったので、簿記3級レベルからのスタートでした。

私が当時利用していた(通信)予備校では、始めに簿記・原価計算の計算力をつけ、その後で理論を詰めるという方針。

簿記3級の内容は2週間くらいで一通りマスターし、「何だ、簿記って簡単じゃん」と調子に乗りながら簿記2級のテキストに移りました。

そんなこんなで簿記2級レベルでは、原価計算と連結というそれまで出てこなかった概念の理解に苦しむことに。仕組みは理解できないけど、「とにかくそういうものなんだ」と仕訳を丸暗記していました。(※この「分かっていないけどとにかく覚える」姿勢は、完全に不合格コースです。要注意)

学習開始後2ヶ月くらい経った7月末か8月頭頃、まあまあ仕訳できるようになった(=できるつもりになった)ところで簿記1級のテキストに移りました。
しかしここからが大苦戦の始まり。

リース会計、金融商品、連結(←2級の連結よりも段違いに難しかった)などの新出分野に太刀打ちできませんでした。取引がイメージできず、何を言っているのか分からない。

ここでも「とにかくそういうものなんだ」と仕訳を丸暗記。問題集を機械的に解いて仕訳を作業のように行っていました。

簿記2級のところでも触れましたが、この「分かっていないけどとにかく覚える」勉強は非常に効率が悪いです。講義を聞き直すなり質問するなりして理解を固めてから問題演習したほうが、問題を解くのに時間がかからずに済みます。

さらに機械的に解いていても、何回も問題集を繰り返すうちに「解けるようになった!」と錯覚してしまう。同じ問題を繰り返し解いていれば自然に答えを覚えてしまうので、同じ問題を解けるようになるのは当たり前ですね。

ちなみに簿記・原価計算とは同時並行に、7月頭くらいから企業法、財務諸表論、監査論といった理論科目の講義もちょこちょこ受けていました。

しかしこの時期は講義を「ただ見ていただけ」
講義を聞いて「あーそういうことね。完全に理解した」状態。

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講義を聞いただけで「分かったつもり」になっていては、講義の時間を無駄にしていますよね。
講義を受けるときは、「この時間にバッチリ理解する!」と集中して受けるのが肝心です。

このように、
・とにかく仕訳を丸暗記
・講義を聞いただけで分かったつもり

勉強を続け、理解が不十分なまま9月末、12月短答まで約2ヶ月となりました。


2.9月末〜11月末 : 公認会計士講座(会計学、理論科目)

9月末か10月頭頃、簿記1級レベルからようやく(←遅すぎる)公認会計士試験の会計学を学習。
予想以上に簿記1級に手間取り、「このままでは12月短答に間に合わない」という焦りから相変わらず、とにかく作業的に問題集を解いて解法を覚えることに。

何度も言いますが、
よく分かっていないのにやみくもに問題集を解く勉強は本当に時間の無駄です!

もしあなたが万が一(賢明な読者のあなたはやっていないと信じたい)、当時の私のような勉強法をしているなら今すぐやめてください。

よく分かっていないときは素直にテキスト(または講義)に立ち返り、基本の理解を固めるのが第一です。

そして11月頭。
「マズい!12月短答まで時間が無い!」
あわててノータッチの企業法、監査論、財務理論の暗記を始めました(←遅すぎる)。
当時の私は計算ばかりやっており、理論は直前期にまとめて詰め込めばいい、とほぼ手付かず。完全に理論をナメてますね。

実は私、それまで理論科目をガッチリ詰める勉強をしたことがありませんでした。

大学受験時は理系で、暗記科目はセンター試験の世界史のみ。
2次試験でも数学、物理、化学といった計算科目の配点が高く、理論は試験直前になったら詰めこみ、普段は計算科目に時間をかけるといった勉強法が身に染み付いていました。大学の定期試験も数学、物理、化学系が多く大学受験の延長戦のようなもの。
計算重視で理論は直前詰め込み、というスタイルから脱却できずにいたのです。

こうして理論科目の暗記は直前期ギリギリになって始めたのですが、当然間に合うわけがありません。
知識もあやふやなまま、とにかく問題集を解いて解きながら覚えようとしていました。

この理論ガバガバな直前期の過ごし方、完全に不合格まっしぐらの反面教師なので、万が一にも、この記事を読んでいる方で「理論の詰めが甘いかも」と思った方は絶対に理論の暗記をしっかりやってください!(もはや私からのお願い)


3.11月末〜12月短答受験 : 直前期

12月短答まで残りわずか。
この時期はひたすら答練を解きまくっていました。

「試験まで時間ないからとにかく実戦形式で問題解いて慣れよう!」
という(浅はかな)考えから、同じ答練も繰り返し解き、解けない問題が無くなるように復習していました。

以前、Twitterでも呟いたのですが、この「同じ答練を繰り返し解く」というのは、はっきり言って時間の無駄です。


合格した今だからこそ言えますが、答練や模試のような実戦形式ですべきなのは、
✔時間配分の感覚を掴む
✔解くべき問題と捨てるべき問題の見極め

です。

決して「本試験の問題形式に慣れる」ことだけが目的ではありません!

そして迎えた12月短答式は、当然のように不合格でした。


4.まとめ

以上が、公認会計士試験の学習開始から短答初受験までの6ヶ月となります。

正直学習量不足も否めないとは思いますが、合格した現在振り返ってみると、この半年間には、当てはまるとマズイ「不合格勉強法」の特徴が詰まっています。

⚠️【こうすれば落ちる】勉強法⚠️
✔講義を受けて「分かったつもり」になる
✔理解不十分なまま解法を丸暗記する
✔問題集の問題が解けるようなったから本試でも解けると油断する
✔理論科目を軽視して計算ばかりやる
✔直前期に答練を繰り返し解いてばかりいる

以上5つのどれか1つでも当てはまったあなたは要注意!
せっかくの勉強時間を無駄にしている可能性が高いです。
(不合格時代の私はみごとに全部当てはまっています!)

このような勉強を続けていると、
「いくら頑張っても受からない」地獄のループへ。

私の大失敗を糧に、一人でも多くの受験生の努力が報われることを祈っています。

随分と長文になりましたが、お読みいただきありがとうございました。

次回は、
初めての短答不合格から
まさかの2度目の不合格に至るまでの勉強
についてお伝えしようと思います。


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