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不登校あるある 実は運動会にこだわっていました

ふだん学校に行かなくても,この行事には行かせている,ということはありませんか。

うちの場合,現在は年度初めの始業式の日の放課後に新しい担任の先生に挨拶に行かせています。「不登校あるある 学校とどう付き合っていますか」にも書いたとおりですが,担任の先生はキミのことを心配してくれて,いろいろな場面で手助けしてくれるのだから仁義を切るべきでしょう,というわけです。

小学校時代には,運動会には出てほしいな,と思っていました。

息子の不登校⑪ 鬼ごっこ三昧の息子と妄想するハハ」にも書きましたが,うちの息子はフリースクールで毎日鬼ごっこをしていました。本当に雨の日以外は毎日2時間くらいはやっていたのではないでしょうか。

小学校低学年のうちから高校生年齢のお兄さんと鬼ごっこをやっていたのですから,走ることは得意そうに見えました。だからかけっこに出て、自分の力を試して自信をつけてもらいたかったのです。(今思えば余計なお世話でしたが。)

小学校3年生の運動会のことです。クラスの中に入れず,しばらくうろうろとしていたのですが,友達のS君に「○○ちゃん!」と呼ばれ,その声にひっぱられるように急遽,かけっこに出場しました。

そして走ったところ,なんとリレー選手を抑えてゴール寸前までトップで走っていたのです。しかしゴールを目前にしてビビってブレーキをかけてしまい,3位になりました。

レース後,別の友達に「○○,速いな」と言われたのがうれしかったそうで、その後長い間その子の名前が出ると「あの運動会のときの」と言っていました。

一方ハハは,「なぜゴール直前でブレーキをかけてしまったの~!!」ビデオ録画を見ては悔しがり,いつかリベンジを果たしてほしいと勝手に燃えておりました。

さて,小学校6年生の運動会の前。最後の運動会だから出たら?と声をかけていました。ところが運動会の少し前に同じクラスにいたS君(3年生の運動会のときに呼んでくれた子です)とケンカをしてしまいました。それがあったせいか、息子は迷った挙げ句,前日夜に「やっぱり出ない」と決めました。残念でしたが仕方ない,と寂しく受け止めました。

今思えば,どうしてあんなに運動会にこだわったのか,自分でもおかしいですね。親の願望のために余計なプレッシャーを与えてしまったと反省しております。

結局3年生が最後の運動会になりましたが、ゴール直前まで先頭を走っていた姿は、ハハにとって大切な思い出です。

そういえば,2年生か3年生のときの運動会のとき,2学年くらい上で,うちと同じようにクラスの中に入っていけない女の子がいました。同じ境遇の者どおし,体育館や校庭の隅で二人で遊んだり,遠目から校庭の様子を覗いてみたりして過ごしました。

はにかみを含んだふんわりした笑顔と、たまに心許なげに視線を落とす表情が印象的な子でした。

その子のお母さんによると、どうしても教室に入れず、机を教室の外の扉のところに置いてもらって授業を受けていて、毎日給食の時間までいて帰っているとのこと。

あの女の子は,今頃どうしているのかな。

心から笑って過ごしていてほしいな,と願います。




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