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不登校あるある 出席認定,してもらってますか―学校との付き合い その②

フリースクールに出席した日数は,学校の出席扱いにしてもらうことができます。出席として扱うに際しては,校長がその施設が適切であるかを判断した上で出席扱いとすることになっています。これは文科省から全国の教育委員会等へ出された通知に基づいています。

桜川さんのところは出席扱いにしてもらうメリットを感じなかったので,これまでそうしていなかったのですが,中学2年生になってそろそろ入試も気になるし,フリースクールを変えた機会に認定してもらおうと考えました。

学校の担任の先生に相談したところ,校長先生,担任の先生,私,そしてフリースクールの先生にも出来たら来てもらいたいとのこと。そこでフリースクール側とも日程調整をして来てもらうことにしました。

当日は校長室で4人で面談。おもに校長先生がフリースクールの先生に活動内容を尋ねる形でした。

フリースクールの先生はこうして学校を訪問することには慣れている様子で,訪問用に常備していると思われるファイルから手際よく資料を取り出して説明してくれました。そしてめでたく息子の出席は学校でも出席扱いしてもらえることになりました。

校長先生はフリースクールの活動内容に対しては肯定的で型どおりに面談は終了したことに安心しました。一方でフリースクールに対して「認定してあげる」という上から目線の態度だったことが気になってしまいました。

出席扱いしてくれと希望しているのは親の私だから,私に対してそういう態度でもまだ理解できるけれど。

フリースクールの先生は,スクールの活動の後,わざわざ遠方の中学校まで足を運んでくださっているのに,なんだかリスペクトがない感じ。

確かに出席扱いの手続き上,「民間施設における相談・指導が個々の児童生徒にとって適切であるかどうかについては,校長が,設置者である教育委員会と十分な連携をとって判断するものとすること。」(上記通知の別記1)となっていますから,校長先生の言動は手続上は間違いではないのです。

でも親の立場からすると,一人の子どもの成長を手助けする機関として,学校もフリースクールも対等であってほしいのです。なんだか後味の悪い思いをしてしまいました。

以前に「不登校あるある 学校との付き合いどうしていますか」でも書きましたが,不登校の子どもでも,こうして学校にお世話になる場面があります。

出席認定のほかに,フリースクールへ通うための定期券を通学料金で購入するための通学証明書の発行や,適応指導教室や通級指導学級への通学も,学校を通じて申請,あるいはどこかの段階で学校側との面談等の手続が必要です。この他にもあるかもしれません。

桜川さんの息子はもう何年も学校から離れているけれど,こうした手続きを学校を通じてやらなければならないから学校との関係を維持する必要があると考えています。月に1回程度子どもか私が学校に顔を見せるのも,何かとお世話になるから。

先生も立場上やっているのだろうなと思います。(参考 ヨウさん「教員が『不登校でええやん。』と言えない理由

でも,これがたまに茶番に思えたりもします。

学校から離れた子どもは,教育委員会所属などにして,学校を通じることなく様々な教育支援を受けられるようにできないのでしょうか。

そもそも,不登校なのに学校に行くというのは,親でも精神的に負担に感じる人も多いはず。

不登校の子どもや親の中には,学校との間でトラブルを抱えていることもあります。そういう方が教育支援を受けるために学校を通じて手続きしなければならないというのは,かなりつらいはずです。

確かに児童生徒がどこかしらの学校に籍を置いているならば,上からは管理がしやすいでしょう。

でも,そもそも大切なのは,大人たちが子どもに必要な教育を受けれらる環境を用意することや,どの子も平等に育ちの支援を受けられることなのでは? 学校はその手段のひとつにすぎないはずです。学校長を通じての手続きなしで,あるいは学校に所属しないで支援を受けられることはできないのでしょうか。

これについては,もっと勉強して掘り下げていこうと思います。

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