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臨床心理士試験対策〜論述編・面接編〜

みなさん、こんにちは。臨床心理士のさとうです。

前回の記事では臨床心理士・公認心理師の記述試験の勉強方法についてお話しさせていただきました。
まだご覧になっていないという方はぜひ前回の記事もあわせてお読みください。

本日のnoteでは、臨床心理士試験の論述対策と面接対策についてお話ししていきたいと思います。

臨床心理士の記述試験

臨床心理士の記述試験には、マークで回答するものと特定の「テーマ」に合わせて1000字〜1200字以内の論述試験の2つがあるというのはご存知でしょうか。

専門職大学院で勉強されている方はこの論述試験は免除されますが

第1種・2種の指定大学院で勉強されている方は、論述の対策も行わないといけません

「テーマ」について

過去には

「臨床心理士が他職種と連携協働する際にあなたが重要だと思うこと2点を具体的にあげながら述べよ」

「査定と診断の異動について」

「これまでの心理臨床実践において、あなたが学んだ心理臨床の基本的姿勢について具体的な体験もあげながら述べよ」

といった問題が出題されています。
「テーマ」はもちろんその年によって異なりますので、どのようなテーマがきても記述ができるようにしっかりと対策をしておきましょう。


この論述試験で本当に重要なことは、まず、時間内に記述できるかどうかです。

時間内に必ず1001字以上記述していないとそこで不合格になります。
どれだけ内容がよくてもです。

そのため、なんとしてでもしてされた文字数はクリアできるようにしましょう。
また、時間内に自分の考えをまとめる練習もしておくことをお勧めいたします。

論述試験の際は、白紙も渡されるため、白紙に自分の考えをまとめてから解答用紙に記入してください。

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私は大体自分の考えや入れたい語句などを白紙に記入し、文章の大まかな流れ、起承転結を作ってから解答用紙に記入していきました。

もし内容に違和感を抱いたとしても書き直している暇は正直あまりありません。そのため後の文章で軌道修正をかけつつ、そのまま強行突破してください。

勉強方法について

① 用語や知識をたくさん増やす
これはもう必須です。質問の意味がわからなかったら元も子もないので、心理の用語集や、心理学の知識はテキストや専門書を読んで身につけてください。

用語や知識を知るだけでは応用ができないので、しっかりと「理解」まで落とし込んで、「説明」ができるようにまでしてください。

② オンラインの論述対策講座を受ける
河合塾KALSなどの臨床心理士対策を行っている予備校ではオンラインで論述対策を行っています。

そもそもどのように文章を書いたら良いのかわからない文章書くのが苦手だなという方は、オンラインの対策講座を受けて練習を重ねることをお勧めいたします。

③ 過去問や模試など練習問題をとにかくこなしましょう
インプットができるようになり、書き方やコツも掴んできたら、次はアウトプットをしていきましょう。

とにかくたくさん問題をこなし、1001字以上を時間内に書くことをならしてください。文章を書くときは起承転結を意識することと、自分の実習やケースでの経験やそこから生まれた自分の考え・感情なども絡めて文章を書く練習をしてみてください。

④ 持論だけにならないように意識をする

自分の考えをもちろん記述しますが、決して持論の展開だけをしないように意識してください。

特に療法や学派を否定するような持論などは注意しましょう。精神分析や来談者中心療法、認知行動療法など、どのような理論からでも説明ができるようになっていると安心かなと思います。


面接の対策について


面接試験は一次試験合格した方のみ受験することができます。
毎年11月中旬に実施されます。面接はスーツを着て、身嗜みを整えて臨みましょう。

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面接では
・大学院でのケースについて
・修士論文のテーマについて
・ケースについての詳細やそのケースで行き詰まったこと
・自分がベースとしている学派や理論について
・所属している学会について
・一次試験について
・大学院で学んだことについて
などを聞かれました。

大体10分〜15分ほどで面接官は男女1名ずつ計2名でした。
面接時間は人によっては長い方もいらっしゃるようです。

下手に見栄を張って答えてしまうと墓穴を掘ると思ったので、自分の得意な分野を話すように心がけました。

私の前に入った方は泣いて面接室から出てきたので、圧迫かもしれないと恐怖しながら面接室に入りましたが、面接室に入ると非常に穏やかなムードでした。


雑談もありつつ、笑いもありつつ和やかな面接だったことを覚えています。


もちろん人にもよりますが、緊張しすぎてしまうと何も答えることができなくなってしまうので、肩の力を抜いて臨んでください。自分の考えや意見を端的に答えられるようにしていれば大丈夫です。

事前に同期たちとロールプレイなどの練習をしても良いと思いますが、
あまりガチガチに練習しすぎてしまうと、イレギュラーな質問に詰まってしまうので、その辺りは十分に注意して練習をしてください。

少しでも参考になれば嬉しいです。

それでは、また。

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