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『知財担当者になったら読むべき本』は、実務により沿った実用的で読みやすい本でした

先日、『知財担当者になったら読むべき本(第2版)』を読み終えました。

私は企業の知財担当者ではないですが、企業の知財担当者さんに接する機会があります。企業の知財担当者から見た景色がどのようなものなのかを今一度知りたく、本書を選びました。本書はそのような目的にぴったりの本でした。

全体的に読みやすく書かれており、数時間で読むことができました。
非常に実務により沿ってくれている本といった印象を受けました。度々、「実務上、○○はよく使われないので……」「〇〇は条文に書かれていますが、実際は……」といった正直なことが書かれていたのが良かったです。

また、第V章 契約と第VI章 紛争対応の箇所は、知らないことも多くて参考になりました。

第VII章 経営層への対応(アプローチ)については、筆者の経験から得られた知識がつまっているなと感じました。特に163ページに書かれた以下の文章が個人的にはお気に入りです。

この場合は、経営者層が、経営に影響する知財リスクを認識した上で、現時点で対応する必要がないと判断していると考えられるため、その判断に従うよりほかありません。

『知財担当者になったら読むべき本(第2版)』163ページより

リスク受容をも勘案して実務上のアドバイスが書かれているのが、非常にこの本らしく、実用的だと感じました。