私が欲しいのは
彼から私《だけ》に向けられる気持ちではない。
私と過ごす時間の中に
私に向けられる誠実な気持ちのみ。
私だけを見てほしいなんて
ちっとも思わない。
そんなことより
真の誠実さをください。
信頼し得るだけの嘘偽りのない誠実さを。
嘘偽りがひとつ露呈すると
その余波が
あなたが発する他のあらゆる言葉に
どれくらいの影響を与えてしまうのか
あなたは
その怖さを知っているのだろうか。
私はその綻びを見たくないのに。
好きな人を信じられなくなっていくことは
とても悲しいことだから。
どうか、どうか
せめて私は嘘偽りのない誠実さをもって
生きられますように。
私は
自分の大切なだれかに
それをしたくない。
そんな悲しい思いをさせたくない。
いつも
なるべく透明な私でいられますように…
それが私の切なる願いです。