【淡々と。黙々と。粛々と。】
「自然を相手にしている人たちは顔つきが、目が、ちがう。かっこいい。」
シェアメイトの茜氏と以前そんな話をしました。
(一回り以上年が違う上、趣味趣向も全く違うので、
普段ガールズトークが全然盛り上がらないのですがw、これは共通の見解)
佐久穂町に来て、農家さんの仕事現場に何度かお邪魔をさせてもらう機会を得て。
今だ!
という農家さんたちのあのスピード感と臨場感には毎度しびれます。
それで食ってる、稼いでるプロはやはり違います。
自然は大いなる恵みでもある反面、時に無情でもあり、
たびたび強いられる試練を受け入れる強さと優しさと、忍耐力と頭脳と体力と。
一切の動きの無駄のなさと。
と書くと物凄い緊迫感ある風ですが、
農閑期にお会いする農家の皆さんは、キャラも立ちつつの癒し系だったりするから
そのギャップが面白いのですがw
都会人の方が早歩きで分刻みの時間軸でせかせかシャープに生きているイメージでしたが、
対自然の距離が近くその場面も必然的に増える田舎人の方が、
臨機応変で、かつ刹那を重んじて生きている感じ。
都会の電車は乗り遅れてもすぐ次が来るし、
人間様を軸に作られている世界なので最悪どうにかできるけど、
自然の前には待ったも次もない。
スクランブル交差点で人波を俊敏に交わせていた都会人の私ですが、
こっちに来て、ほんとこんなにももっさりぼやっとした人間だったんだと思い知らされています^^;
自然を相手にする中で鍛えらる生きる力ー
人間の力なんて所詮ちっぽけだと知ることで得られる人間力ー
私には到底教えることのできないその部分を息子には身に付けていってほしい。
そんな願いも実は移住の理由だったりします。(結構壮大w)
佐久穂町で20年以上前に新規就農し、今は白菜をメインに作られているあさひや農場さん。
佐久穂町の頭無(かしらなし)という地区にある白菜畑の収穫&出荷作業に
昨日お邪魔して写真を撮らせてもらってきました。
広い空の下、浅間山から烏帽子岳までの稜線がくっきり見渡せる気持ちのいい場所。
手前は全部白菜。でもこれでも一部。
新生児ほどの重さがあるというL寸の白菜が、お二人のスタッフさんの手によって、淡々と、物凄いスピードで刈り獲られていきます。
美白で流線型ボディでセクシーさすらある。
この見事な作品たちはその場で箱に詰められ、黙々と、トラックに積まれゆく。
果てしない作業だけど、粛々と、丁寧に。
その真摯な仕事ぶりを空も山もずっと見ている。
佐久穂の野菜が美味しいのは、水と空気と標高と気候と、それと人。
真面目な農業人たちの努力あってこそなんだと。
目の当たりにさせてもらってまた一つ、佐久穂の魅力を見せつけられました。
背中に翼が授けられているように見えるw
あさひや農場さんの白菜は、佐久穂町の「まちの駅直売所」に出ることもあるし、
佐久穂小中学校の給食でも時季が来たら食べられています。
明日から10月、お米はじめ色々な作物が収穫最盛期を迎えます。
今週来週は、稲刈り、稲刈り、稲刈り、芋掘り、りんご狩り…と
収穫撮影ゴールデンウィークなまさこさんです。
楽しみ。
実りの秋、ありがたいことです。
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