残り130日-コッホ、コレラ、コロナ、あと新千円札(145日もあれば無知無知な理系大学生でも共通テスト世界史8割いけるんじゃないか)
いきなりの私事ですがTwitter始めました。
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さて、今日のトライさんは19世紀の欧米文化まで進みました。
文化はわたくし祇条がたくさん話せるところ!ということで誰ついて記事を書こうか悩んでいたらいい人を見つけました。
と、いうわけで今日のテーマは細菌学の父ロベルト・コッホさんです。
細菌学の父
コッホさんを選んだ理由は単純で、一度コッホさんをえらく調べたことがあるからです。
実は大学の授業で過去のノーベル賞受賞者についてプレゼンするという課題がありまして、人と同じテーマになるのが嫌な僕は「化学科だから生物系ならいけるだろ」と邪な気持ちで選んだのがコッホさんだったのです。
ロベルトコッホを世界史用語集で調べると思ったより詳しく業績が説明してありビックリしました。
コッホ 1843~1910 ドイツの医師・細菌学者。1876年から炭疽菌・結核菌・コレラ菌などを発見した。また、純粋培養法・染色法・顕微鏡写真撮影法などを開発したのち、ツベルクリンを創製した。さらに多くの伝染病研究をおこない、近代細菌学の祖と呼ばれる。(全国歴史教育研究協議会編,「世界史用語集」,山川出版社,p235より引用)
本当は「コッホの要件」の提唱や疾病における病原菌説の確立など業績は山のようにあるのですが、記事があまりにも長くなるので今回は用語集の内容を簡単に説明しようと思います。
業績多すぎ
まず、コッホの最も有名な業績は炭疽菌、結核菌、コレラ菌の発見でしょう。
炭疽菌は生物兵器としての運用もされている恐ろしい菌で2001年には封筒に炭疽菌を仕込むテロが行われました。
結核は皮膚が青白くなることから白いペストとも呼ばれ今でも多数の死者を出している恐ろしい病気。作家だと正岡子規や樋口一葉が結核で亡くなっています。
用語集に記載があるツベルクリンはコッホが結核の治療薬として開発したものです。実際はツベルクリンに治療効果はなかったのですが、現在では結核症感染の診断に用いられています。コッホさんは結核の発見によって1905年ノーベル賞を受賞しています。
コレラはもともとインドの風土病でしたが、イギリスの東インド会社の進出を契機として世界規模の感染症になります。ちなみに、一時期流行していたアマビエはコレラの流行を予言する予言獣として描かれたものです。
他にもコッホさんは、部下の奥さんが作った寒天に着想を得て、寒天を用いた純粋培養法(多くの種類の菌から特定の菌のみを培養する方法)を開発。
菌を染色することで当時の顕微鏡でも菌が観察しやすくなり、また顕微鏡とカメラを組み合わせることで世界初の細菌の顕微鏡撮影に成功します。教科書やテレビで見る最近の画像もコッホさんがはじめて成し遂げた業績なんです!
と、用語集の内容を軽く説明しただけでも結構長くなってしまいました。コッホさん、凄すぎです。
やはり歴史は繰り返す
結核の予防に関して、北里柴三郎は1913年に「結核退治絵解」を作成します。下のリンクからその画像が閲覧できるのですが、おもしろいです。
よく見ると外出の自粛や消毒の徹底、くしゃみをするときは布で口を押えるなどまんまコロナ対策と同じ文言が見られるんです。
脇村考平監修「10の「感染症」からよむ世界史」ではコレラの流行によって多くのデマやインチキ薬が出回ったことが書かれています。医師の薬や素人が作った薬、多数のコレラ治療薬が新聞に掲載されたといいます。
そういえば、去年もぬるま湯でコロナが死滅とか、うがい薬が云々など様々なコロナ治療法が出ていたような気が・・・。
「歴史は繰り返す」やはり間違いなさそうです。
最後に、コッホさんは弟子もすごいです。ノーベル賞受賞者を二人輩出し、日本人では新しい千円札の肖像画にも選ばれた北里柴三郎がいます。
コロナや新千円札、いろんなところからコッホさんの凄さが分かります。
今日はヨーロッパから一転、アジアの歴史に戻ります。今日は何が学べるのか楽しみです。
「10の「感染症」からよむ世界史」は現在のコロナに通じる話もたくさんあり、世界史に関して無知な僕でも楽しく読むことができました。おすすめです!
明日も見てくれると嬉しいです。
それでは
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