孤独をテンポよく描く、村上春樹『ノルウェイの森』
こんなセリフを言ってみたい。
今回紹介する作品は村上春樹さんの『ノルウェイの森』です。
『ノルウェイの森』は様々な人間の生と死、孤独を描いた作品です。
救いようのない寂しさを抱えた人物たちが登場します。
社会にあまり関心を持たず、一人でいることが多い主人公、ワタナベトオル。
幼馴染で恋人だった男、キズキが亡くなり、本当は愛していないトオルをキズキの代わりにしている直子。
ピアノの才能があったが、ある日突然ピアノが弾けなくなり、結婚後、療養所を居場所にしているレイコ。
両親からの愛を十分に受けれなかったため、お腹一杯になるぐらいの愛を欲している緑。
他にも様々な人間の生と死、孤独が描かれています。
しかし、そんな作品世界とは対称的に、軽妙な文章や語り口でテンポよく物語が進みます。
最初に挙げたセリフもそうですが、他にもこんなセリフがあります。
この軽快でキャッチ―な文章が、作品にテンポの良さや面白さを生んでいると思います。
今回は村上春樹さんの『ノルウェイの森』を紹介しました。
もしよければ手に取ってみてはいかがでしょうか。
「ピース」
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