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ぶら下がれば腹筋は割れる

これから話す経験で、腹筋についての考え方が大きく変わりました。

先に結論を言うと、腹筋を割るのに有効な動きは

ぶら下がった状態で足を上げる動き

なのです。

https://twitter.com/sak91610/status/1693405701920743498

これ。


あるスポーツとの出会い

その結論に至る前
私はボディビルを必死に頑張った結果
自分自身が見えなくなり(本当に視えなくなりそうになりましたが)
一度今までやってきたことの全てをリセットし
また一から作り直す段階でピラティスに出会い呼吸の大切さに気付きました。

ちょうどその時期、世界的にはあのウイルスが大流行。
ジムも閉まっていることが多く、ウェイトトレーニングとは自然と距離を置くようになっていました。
ピラティスのおけげで体の調子は見違えるように良くなっていましたが
また“体調を崩してしまうんじゃないか“という恐怖は私をジムから余計に遠ざけていました。

そんな恐怖を克服してくれたのは、別の恐怖でした。
その恐怖は、落ちてしまうかもしれないと言う恐怖。
“ボルダリング“との出会いでした。


ピラティス、そしてボルダリングに出会うまでの私のトレーニングは筋トレのための筋トレになっていました。
筋肉だけでなく、エゴが日に日に肥大し、筋トレの目的は他人に勝つため、他人に誇示するための自己顕示欲を満たすものへと変わっていたのです。


しかし、ボルダリングに出会ってからは、そのよな認識が徐々に壊れていき
“自分の体を自在に操れるようになるための方法“に変わってきていました。

それでも他人と比較しすぎてしまう癖はなかなか手放せていませんでしたが
トレーニングの目的は確実に自分の自己成長のためへと変容してきていたのです。

ボディビル的なトレーニングはほとんどの場合、体を固定して特定の部位のみを刺激するトレーニングを行いますが
ボルダリングは体全体を連動させて行う動きがほとんどです。

ボルダリングを始めたばかりの頃、筋力には自信がありましたが、その筋肉たちが全く連動しておらず、すぐに頭打ちがきてしまいました。
私より全然筋力がなさそうな女性の方がスイスイと登っていく姿を見て、悔しい気持ちもありましたが、その原因が何かを考えてみることにしました。

そこで気づいた原因の一つが、コアユニットの働きが悪いことだったのです。

ボルダリングは難易度が上がってくると
腕だけで上まで登ろうとしても、下半身の重さを支えるのには限界がやってきます。
その時に全身を繋ぐ役割をしているのが、コアユニットなのです。

鍛えたことがないマッチョ


さらに、そのことを実感するきっかけとなったのが、通っていたボルダリングジムで超人的な登りをする方との出会いでした。
その方の身体はフィジーク選手に負けず劣らずな整った身体をしていました。
上に登る競技なので、背中と前腕が発達するのは予想していたのですが、腹筋や三角筋も見事に発達していました。



どんなトレーニングをやっていたのかを聞いてみると
“全く筋トレ“をやったことがないと言うのです。

その方が子供たちにボルダリングの初歩的な事をを教える時"腹筋と腰の力を抜くな"と教えることがあるそうなのですが、それはコアユニットの大切さを物語っていました。

傾斜の強いルートを登る際
脚が壁から離れないように意識するのですが
その際に腹筋が抜けていると脚が壁から離れて落ちてしまいます。
また、一時的にぶら下がった状態になっても、脚を引き上げて壁に戻す必要があるため、常に腹筋の力が必要になります。


そういった動きをトレーニングの種目で簡単にイメージすると"ぶら下がった状態で脚を上げる動き"になるのです。

それから私は約半年の間、ピラティスの練習の傍ら、ボルダリングだけをやってみた結果、今までみたことのないような筋肉たちが顔を表し、腹筋も全くやっていないのにも関わらず、バキバキに仕上がり、余計な体脂肪までも落ちていっていたのです。

大袈裟な表現になりましたが、そこまで上手くなったかといえば一般のクライマーの足元にも及ばないレベル。
しかし、その半年間のおかげで、また筋トレをしたいという気持ちが湧いてきてくれたのです。(それでよかったかは分かりませんが。)


こういった経験から腹筋の鍛え方の認識が変わっていったのです。
そして、さらにそこから鍛えることへの新たな探究が始まりカリステニクスという究極のトレーニングに出会うのです。


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