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【プロローグ】めいちゃん、シッコしよか〜排泄に病気をもった猫を保護した365日〜

はじめに

「めいちゃん、シッコ(おしっこ)しよか」

毎日2回、365日、この一年と半年間、ずっと言い続けている日課のセリフ。
現在、人間2人、猫4匹で小さな家に暮らしている。
猫嫌いだった自分が、猫と暮らすどころか毎日の介護までしているのだから、人生は本当にミラクルだ。

これから、排泄障害のある保護猫「めい」との毎日を記録した絵日記を、noteにまとめていくことに決めました。
少しでも多くの人に、この子のような障害を持つ猫のことを知ってもらえたら。出会った時に、一人でも多くの手を差し伸べられたら。
そんな気持ちで発信していきます。

めいは、自分でおしっこができない、うんちもできない、しっぽが動かない。

めいは、生まれつきなのか、生まれてからの事故によるものなのかわからないけれど、お尻、膀胱(ぼうこう)、そしてしっぽを動かすことが出来ません。
最初の頃はお尻は垂れ流しの下痢によって赤くただれ、おしっこも垂れ流し、拭いたそばから垂れてくる糞尿を抑えきれず、オムツは一日に何回も替えて、その都度お風呂でお尻を流して薬を付けて。
オムツとトイレシーツの消費も半端なく、タオルも何枚も捨てる羽目になっていました。
自宅治療と、休みの日のたびに通った病院のおかげで下痢も治り、ほっとしていたのも束の間、今度は便秘になり苦しむ。
まさに「一難去ってまた一難、ぶっちゃけありえない!!」状態(この歌で世代がバレる)
そんなめいが、今、自分でうんちができるようになる日まで、どうかお付き合いいただけたらうれしいです。

引越し直前で散らかりすぎているね

また、この日記では絵だけではなく実際の写真も載せていきます。
時折、少しショッキングな写真や、人によっては気分を害すものもあるかもしれません。
そんなときは無理して進まず、そっと心の中で想像してくれたら嬉しいです。

この日記の主人公の女、めいちゃん

きっかけをくれた猫「まる」

まず、猫とは無縁だった私たちが、この先しばらく「猫を引き寄せる」きっかけになった猫、「まる」と暮らした数日間をまとめた日記がこちら↓

この子は今は素敵なお家に里子として迎えてもらい、幸せに暮らしている。

この子とさよならをしてからの1ヶ月は、正直それはもう寂しくて悲しくて、猫を求めて猫カフェなどにも通ったほどだ。
まさかその1ヶ月後、いや1ヶ月も経たないうちにめいと出会うんだから、これは偶然ではなく運命だ、なんてロマンティックなセリフさえ簡単に発言してしまう。
これ、運命です。(マジ)

猫は三月を一年とす

猫の一生は人間と比べるととても短い、人間の三ヶ月は猫の一年。
その一生を一生懸命に生き抜いている。
もし、あの日にめいのことを見つけていなかったら、
めいの三ヶ月は、一年はどうなっていたのだろうか。
私たちと出会ってから、その一生は変わっただろうか。
そんなことを、日々考えて、わたしも生きている。

では、そんな私たちと、めいの365日を振り返っていこう。


「お前、バケモンだがなそれ」と言われた絵です

【その1】めいちゃん、シッコしよか〜子猫と恐怖のうんこカーチェイス〜はこちら


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