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【現代詩】「output」#5


前回

記号だろう図案だろうそのもの自体には意味がなかろう 唇を震わせ戦慄かせながら少し零れてしまっているぞ そうか
あなたはそれを想ったか 役目を果たしているじゃないか記号 役目を果たしているじゃないか図案 視認を第一にと考えてそれを残そうとするあなたは誰とも知れぬその跳躍の先の影に消えてしまうぞ何時かそうして連続する語句の羅列連続する図案の羅列罵倒を投げかける多数有角の亡者共その女に触れるな貴様らが想像する深奥の核に彼女はいない残念なことだ貴様らに狙撃は出来ぬ崇高な精神が強靭であるとは限らず純白が美しいとも限らないしかしこのコアに存在する私のこのコアに存在する彼女のコアに存在する虛無に果ては無くどこまでも続く虚夢の果てに渦を巻く美しい無限を信じていかなる戒律もいかなる友愛もいかなる助力もいかなる助言もなにを偉そうにその全ては貴様がその欲望に任せて欺いた彼女の肉体を通して今まさにこのコアに到達しようとしているいいかよく聴くが良い裏切りでその精神は揺らがない裏切りでこの精神は揺らがない掴むことの決して叶わぬこのコアの先には永遠の夢とただ真実の言葉と崩壊する精神さえまた無限の深遥の彼方に翔び沈む美しい言葉がどこまでも宙に拡散し虚も実も駆逐してただ我欲のままに私の彼女のそしてそして無限の飛沫が密度を増してしかし分解されるその場所で沸騰しこのコアは永劫のダンスに意識を没するのだその様を貴様は高い場所から薄笑いで眺めながら自らのコアの腐食と崩壊を激痛と共に嚥下しその苦しさに再度笑って果てに沈み堕ちるが良い彼女と私はひたすらに汗を流し精神を切り刻みながら共にそれぞれのコアを強く育て貴様の腐った胸を強く踏む軽やかに踏み砕く

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