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【詩】聖雌雄

おまえの想うその偶像の嘘を暴き
創造を伽藍の隅に撒く

激烈なる振盪を発しながらまだ旅情に焦がれ
苦慮し痛苦を受諾するその道程は
司祭の辛辣な舌が乾くまでその恫喝とともに
地下に潜りまた
絶命のまさにその瞬間を自覚する時
透けるように水のように香りのように気配のように氷のように
全ての毛穴で
全ての皮膚表面で感じるのだ
感じるのだ

感じて欺けば良い

信じるのだ
信じるのだ

信じて欺けば良い

誰を騙し誰に騙され貶められ刺されそして

這いずり回ったその道の傍

おまえの信じたあの司祭もまた
彼の信じたあの神の足に踏まれ腐り
おまえが朽ちるのを待って崩れ
白骨の指先が二本
旅路の果ての荒野の砂に抱かれ狂い
消し飛びながらざらついた霧となる

そうだこれでよい
いや

そうだこれがよい

悪夢のような今生には存在すらせぬ
オアシスを求める漂泊の無限を
誰よりも憎んだふたりの骨に

熱砂は今も鑢をかけて細く
魚骨のように尖らせながら
遅々として進まぬ滅消の技

永劫の苦しみに悶えまた歓喜し
震えて雌雄の液を吐き
醜悪な粒として砂上に散れ

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