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「あきらめ」にまみれた人生に心を寄せる

2024年1月、友人のラジオで「あきらめ」について話す機会があった。話して気づいたのは、これまでの人生、良い意味でも、悪い意味でも、あきらめは常に私のそばにあった。「あきらめ」によって、ありのままの自分や環境を受容してきたのかもしれない。そんな自分の「あきらめ」を深掘ってみる。

お友達ぐっちの「あきらめラジオ」については、詳しくはこちら⇩


年代別あきらめ

10代 強い固定観念のような「あきらめ」が生まれる

  • うちは仲良し家族にはなれない

  • 母の言うことがいつも正しい(自分の我は必要ない)

  • 自分の考えは表現してはいけない

  • ともだちはいつか裏切る(私は嫌われる)

  • 私は頭が良くない、姉には何一つ勝てない

20代 あきらめきれず足掻いた結果、自分に価値がないと思いこむ

  • 忘れ物も多い、記憶力もない、シングルタスクしか出来ない

  • 仕事でスペシャリストになれない

  • キュッ、キュッ、ボン(ご想像にお任せ)

  • 営業のセンスがない

  • 一番怖いのは(自分も含めた)人間

  • 半人前は余暇を楽しんではいけない

30代 自分らしさにつながる「あきらめ」が現れ、自己受容していく

  • 行動と恐怖は切り離せない自分

  • 世の中の一般的な家族を創ること

  • 相変わらず不器用な自分

  • 世の中で言う素晴らしい母になること

  • 刺激に弱い自分(初めて、広い場所・狭い場所、人混み、大きな音、等)

  • 自然と他者の立場に立つ自分

ナウ ありのままでいくしかなーい!!私は私にしかなれないんじゃー!!

  • 少しずつ、完璧にはなり得ない自分を受け入れている

年代別あきらめを俯瞰して気づいたこと

あきらめは、自分を邪魔する「思い込み」につながっている

幼少期のショッキングな出来事で生まれた「あきらめ」は、私の場合、とても強力な思い込み(免疫マップ※1でいう強力な固定観念)に結びついている。小学生の時に経験した親友の行動により、「人は怖い」「私は嫌われる」と自他に対して小さなあきらめが生まれた。さらに、30代に勤めた人間関係の殺伐した会社での経験から、その固定観念が強化されていった。
※1 ロバートキーガンが提唱した、「変わりたくても変われない」という心理的なジレンマの深層を掘り起し、変化に対して自分を守ろうとしているメカニズム。

自己否定するあきらめから、自己受容するあきらめへ

コーチングやコンパッション※2を学ぶ過程で、自分のダメだと思っていたところがリソースであると気づけた。例えば、頭の回転が遅い私は、誰もが参加しやすく分かりやすい研修デザインが得意だ。分からない人の気持ちになれる。「若い人からお年寄りまでが参加できるプログラムをデザインし、ファシリができる人だと思うよ」と参加者に言ってもらって、ようやく自分の使い方が分かるようになった。「あきらめ」が自己受容に繋がっていた。
※2 自他への思いやりを育み、自信や安心感に繋げていくアプローチ

「あきらめ」から生まれた「今の自分」は?

「家族は愛から創る」と決め、里親になる

子供の頃から両親の離婚話が出ていたし、紆余曲折あって結局離婚した。「血が繋がっていても家族になれないだ・・」というあきらめを経験し、ずっと結婚・家族に疑いを持っていた。祖父母が他界した時も、相続問題で父方・母方の家族関係がこじれ、「マジで家族って何なん?」と、私の長年のテーマになっていた。

30代に入り、自分の家族はどうする?子供は産むのか?を考えた時、ふと「そもそも家族って血が繋がっていないといけないんだっけ?」と疑問が生まれた。「そんなことないよね!」という確信があり、「家族を(血ではなく)愛から創る」という道を歩んでもいいんじゃないか?と思い、今に至る。血で創る家族を否定しているのではない。書ききれないので、詳細はまた別に書こうと思う。

自分に元々あった「家族へのあきらめ」が、別の自分の経験や直感と合わさって、「新たな家族の創りかた」への価値観や願いに変わったのが、不思議だなぁと思う。(ちなみに今は、母や姉と、私たちなりの良い関係を創っている)

世の中のベストな母でなく、自分の中でのベターな母になる

「子供に育てられた」という言葉を比較的よく聞くのだけど、私にとってはなかなか恐ろしい言葉だった。「どんな時でもニコニコしている良い母でいるべきだ」と勝手に脳内変換してしまい、あまりに苦しくなるので、その世界観で生きるのはやめた。世の中のベストな母でいるのは諦めた。

娘は我が強めなこともあり、自分の意思を一歩も譲らないことも多い。色々関わっても、耐えきれず感情が出てしまうことも沢山ある。頑張っている自分を否定したくないし、自分の感情も無視したくなかった。じゃあどうするか?「怒った(叱った)数の10倍愛を伝えるor何か出来た時に褒める」「言い過ぎたと思ったら、必ず後で謝る」「叱るのは嫌いだからではない。叱っても大好きなんだからね!と何度も伝える」などなど、今の自分が出来る工夫をして日々ベターにしていくしかない。そうやって今も関係性をつくっている。至らない母でも、娘はとてもステキに育ってくれている♡ごきげんな日々をどう工夫して創り出すかが一番大事。

これが「あきらめ」の先にある願いか!
あきらめも悪くないね。

あきらめラジオ(感覚的なことを言いまくった私の回)

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