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2020年に読んで良かった本を5冊紹介してみる〜UIデザイン・UXデザイン〜

昨年の転職をきっかけに、もやもや考えていること、自分自身について、そしてデザインそのものについて...等を言語化することの重要さに気づき、少しずつ本を読むようになりました。
読んでよかった本はたくさんあるのですが、その中でも特にUIデザインやUXデザインに関して学びの多かった5冊を紹介したいと思います!

📕 カーム・テクノロジー

カーム・テクノロジーとは、「生活に溶け込み、人が無意識的に活用できるテクノロジー(またはその環境)」のことです。1996年にマーク・ウェイザー氏によって提唱された思想を元に書かれた本です。

光ったり、振動したり、音楽を鳴らしたり、常に私たちの注意を引こうとしているデバイスで溢れる現代に、テクノロジーはどうあるべきか?を考えさせられます(1996年にこんなことをもう考えてた人がいたことの驚き)。

私自身、ものすごく通知や電子音が嫌いで、ほとんどのアプリの通知はオフにしているのですが、仕事となるとそんな通知のデザインを考えたりするんですよね。そんな私にとって、本当に読んで良かったと思えた本でした。
この本に関しては昨年noteにちょびっとだけ書いてます。


📕 融けるデザイン

ハードウ、ソフト、インターネットが融け合っていく時代のデザインのあり方を考えられる一冊です。モノとヒトとの境界の話などなど、デザイナー・エンジニアに限らずものづくりに関わる人におすすめしたい本でした。

「ペンを持てば、ペン先までが身体になり、ペン先と紙で知覚行為=インタラクションが発生する。車を運転すれば、車全体が身体となり、車と外界で知覚行為が発生する。
そして、知覚と行為=インタラクションが生まれるところで体験は生まれる。自己へ帰属した新しい道具が世界の知覚を拡大し、そこに新しい「可能」を体験する。これが身体拡張の原理である。インターフェイス、インタラクション、ユーザーエクスペリエンスというキーワードは、深い部分ではこのようにしてつながっている。」


📕 オブジェクト指向UIデザイン

「ベストオブ・UIデザイナーとしてキャリアをスタートした頃に読みたかった一冊」です。これまでなんとなく感覚的にやっていたことが言語化されていたり、UIの設計方法が体系的に、とても丁寧に説明されている、数少ない本だと思います。

そして著者の上野学さんのTwitterもフォローさせていただいてるのですが、「ベストオブ・UIデザイナーとしてキャリアをスタートした頃からフォローしておきたかったTwitterアカウント」なので合わせておすすめしたいです。


📕 悲劇的なデザイン

昨年、アプリのインターフェースが原因で自殺まで追い込まれてしまった少年に関するニュースがあり、自分が関わったプロダクトやサービスが誰かを傷つけたり、悲しませたりするかもしれないことについて改めて深く考えさせられました。
この『悲劇的なデザイン』は、読んでいるだけで心が痛くなるような事例も多いですが、同時に、自分たちが何気なくしているデザインの選択(たとえばボタンの配置や文字の大きさ等)が及ぼすかもしれない影響と、責任感を強く感じさせられる一冊でした。


📕 高齢者のためのユーザーインターフェース

個人的に一番出合えて良かったと思っている一冊です。
過去に、子どもからお年寄りまで幅広い世代のユーザーが使うデバイスのUIデザインに携わった事があったのですが、
特に高齢者の方々から寄せられるご意見は、設計時には予想していなかったものが多く、正直とても苦戦し、なかなか思ったように改善できないことをとてもやるせなく感じていました。

この本では、視覚や聴覚など身体的な制限に加えて、心理的なハードルなど、世の中のインターフェースがつくり上げてしまっている様々な障壁・その改善策を知ることができます。


📚 Notionのデジタル本棚と、テンプレ配布

昨日、これまで読んできた本の管理のためにNotionのページを作っていたのですが、そのツイートにちょびっと反響があったので、こちらでそのテンプレートを配布してみます🙏

"Duplicate"で複製して、カテゴリ・ステータスとかいろいろいじって使いやすいようにしていただければと思います📚

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