抜け出し方がわからない
去年まで、わたしの仕事は最高だった。
何をしても楽しくて、成長実感を得られて、周囲の人に恵まれて、同期の中では少しばかり成果も上げて。
これ以上ない職場だと思った。1年間勤めて、たった一回も「今日は会社に行きたくない」と思ったことがなかった。幸せだと思った。
なのに、それは、たった一度のトラブルで急転してしまった。
新年度になった途端、コロナにより完全在宅となり、コミュニケーションが難しくなった。もともとオンラインが苦手なのもある。少しずつ、フラストレーションは溜まっていたんだと思う。
そんな矢先、あるプロジェクトで営業組織とぶつかってしまった。内容としては、企画と営業のよくある目線のズレによる衝突だったと思う。ただ、プロジェクトの中で一番下っ端のわたしには、営業組織からの厳しい声が集中投下された。
「仕事の進め方、不信感あるよ」
自分の部屋で、夜遅くまでPCを叩きながら、ひとり泣いた。
悲しい、悔しい、なんでそんなこと言われなくちゃいけないんだ、投げ出したい。
マイナスな感情がぐるぐると止まらなくて、涙はぽろぽろとこぼれた。
そんな日々が数日続き、わたしはついに、「なんでこの仕事をしているんだろう」という、ある種禁断の問いに行き着いてしまった。この問いは、しんどい。「他にもやりたいことがあるはず」「やりがいのあることがきっとどこかに」「やめたい。でもやめて何をする?」「今この時間、自分の人生に必要なのかな・・・・」
仕事の価値への懐疑と、将来への不安、何者でもない自分に対する焦り。
次から次へと溢れて止まらない。先へ進む勇気もないわたしは、どうしたらいいのだろう。
足らないものばかりに目を向けるこんな日々、早く抜け出せたらいい。
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