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サボらない自分になるより、サボっても大丈夫にする【長井かおり著:必要なのはコスメではなくテクニック】

毎日メイクをしている方は共感していただけると思うのだけれど、お肌の調子は刻々と変化する。季節や気温や湿度なんかの影響は大きいし、女性ならば生理周期によっても変わる。1日の中でも、朝、昼、夜で顔色は違うし、食べたものや飲んだものの影響もある(マックポテトの油は速攻小鼻に出るし、お酒はむくみと乾燥を一気に引き起こす)。

そんな訳で、年末年始というのはお肌の調子がおかしくなりやすい。

私の場合、クリスマス前くらいから乾燥が気になり始め、目の下ではクマや小じわが主張していた。ほっぺたも肌理が荒くなり、心なしか毛穴が目立つようになった。

こういう時は、ついついいつも使っている化粧品に見切りをつけて、強力な助っ人を求めたくなるのだけれど、今年はちょうどはあちゅうさんの読書バトンで紹介されていた、長井かおりさん著「必要なのはコスメではなくテクニック」を読んでみた。

スキンケアからメイク、ヘアケアまで、年齢や肌質、顔立ち、流行に関係なく、基本のテクニックが紹介されている。

正直なところ、私にとって目新しいテクニックはなかった。それでも、買って読み、手元に置いておきたくなったのには理由がある。

当たり前のことを、毎日当たり前にやり続けるためだ。

例えば、お肌の乾燥を防ぐためには、「洗顔後すぐに化粧水をつける」、「化粧水はケチらずばしゃばしゃ使う」、「こめかみやデコルテも顔と一緒にケアをする」。ファッション誌でも見かけるし、コスメカウンターでも知人の美容家にも言われたこと。でも、これを毎日しっかりと続けられていたら、お肌の調子は大崩れしないものだ。

思い返すと、12月に入ったころ、化粧水が残り少なくなってきたのに買いに行くのを先延ばしにしていて、ケチケチ使っていたのだった。代わりに乳液やクリームをたっぷりめに使っていて、表面はペタペタしていたので、乾燥しているという自覚がなかった。本を買いに行ったついでに化粧水も買ってきて、新しい1本はケチらずばしゃばしゃ使うことに決めた。すると、3日くらいで乾燥が気にならなくなり、続けるとファンデーションのノリや肌の透明感もよくなった。

時間がないとか、少しくらいいっかとか、ちょっとした焦りや油断で、あっというまに当たり前のことを続けるのはむずかしくなる。それ自体はちいさなサボりでも、川下にいくと大きな影響がでる。

わかっていても、それでも私はきっとついついサボる。そんな時の戒めになったり、立ち返るべき基本になるものがあるといい。サボらない人になる努力をするより、よっぽど確実にサボりによる悪影響を最低限にできる。

今年はこうやって、自分のダメさを直そうとするのではなく、ダメでもやっていけるような仕掛けをしまくる一年にしようと思う。


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