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すべての子供たちが教育を受けられる社会を目指して

先日執筆したこちらの記事にある通り、私はスラム街の女性たちの雇用機会創出の事業を行う中で、教育の重要性を痛感し、8月下旬にインド最貧困州と言われるビハール州を訪れた。

ビハール州とは学生時代から縁があるが、約3年ぶりの訪問となった。

村の大人や子供たちの話を聞いていくと、様々な問題が見えてきた。

ビハール州はインドの中でも識字率が最も低い州の一つで、未だに多くの子どもたちが中高生になると、学校をドロップアウトしてしまう現状がある。

したがって村には教育を受けた大人が少ない。しかも、教育を受けた人たちは村に仕事の機会がないので、都市部に出て行ってしまうのだ。

なので、圧倒的に先生が不足している。

アフタースクールには子供たちがあふれ、1クラス50~70人くらいが一斉に授業を受けている村もあり、毎日のように「うちの子もここで勉強させてほしい」と親や子供が殺到するそうだ。

私たちが訪問した日も、村のお母さんが子供を連れて「うちの子にも勉強を教えて」とお願いに来ていた。

先生が不足していることから、学年も生徒の学習レベルも、かなり大きなばらつきがある中で授業が行われている。また、学校側のリソースの限界から、勉強ができる子ほど暇している状況だ。

村の中でもやる気がある子たちに話を聞くと、
「授業の内容が簡単すぎる、もっと難しい問題をやりたい」と話していた。
やる気があり、もっと学びたいという意欲がある子が、何も新しいことを教えてもらえずにつまらないと感じてしまっている。


そこで、レベルに合った教育コンテンツと、村での教育だけでは出会えない人たちとの交流を提供するため、オンラインで楽しく勉強を続けられる仕組みをつくることにした。

「楽しく」勉強を続けられるようにしたのは、そもそも教育の価値や重要性の認識が低い地域も多く、そういった地域においては、プログラム自体が楽しく、学ぶことが将来に繋がりそうだと思ってもらうことが非常に重要だからだ。

そして、9月に再びビハール州を訪れ、プロジェクターをもって村を周り、村の先生や現地の社会活動家に説明したり、実験として子供たちに実際にプロジェクターを使って簡単な映像を見てもらったりした。

ビハール州のとあるNGOスクールでプロジェクターのデモをする様子。
生まれて初めてプロジェクターで映像を見る子供たち。

引き続き、現場のみんなの声を聞きつつ、村の子供たちに教育機会をつくる活動をしていこうと思う。


ところで私は今年9月に、「外部環境が原因で努力できない。貧困現場において様々な課題のもとで暮らすことを強いられている人をゼロにする」をミッションに社会活動をする、NPO法人結び手の共同代表に就任した。

現在、設立者の福岡さんや理事の皆さんと共に、結び手はインド側のNGO法人を立ち上げるべく準備を進めている。

▼結び手の最新の活動報告はこちら

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid02jUGsaUvriCZA5WgSNCYmapjkNycTqp15abF73FQaRSg6vFzpm2R5crHGMycbRJkYl&id=100071978288342

また結び手の活動についても、アップデートしていこうと思う。

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