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白血病患者の全人工股関節置換術/見つめ直す術後12日目

今日は新たな理学療法士さん(Dさん)と初めてのリハビリでした。
担当して下さってる理学療法士さんの中では1番ベテランなDさん。初めましての挨拶から先導を切って下さるタイプとお見受けしました。
担当してもらう回数としてはあまり多くない雰囲気ですが、だからこそ沢山質問して下さって、どういう状態か、何が必要か、どうしていくべきかを考えて下さっている感じ。頭の回転が恐ろしく早いのだろうなぁと思いました。
『リハビリ室に行きましょうか』と先導されるままに歩いていると、その時点から既に観察されていてリハビリ室で座るやいなや『左右に揺れながら歩いてますねー…うーん、そうか、ちょっと触りますね』と言いながら左右の太ももをチェック。
『筋肉も結構、左右差ありますね』とのこと。
ものの数分でもうそんなに見抜かれているのか?!ベテランすげー!という感じですw
私が、そんなに左右差ありますか?!と聞くと、『触った感じでも全然違うの分かると思いますよ』と違いのわかりやすい部分を教えて頂き自分でも触ってみると……たしかに、足の筋肉の太さというか、筋肉の盛り上がり具合が違う……。これはバランス悪いわけや……!と思いました。

やってる『つもり』が1番の敵

今まで、高校生に演劇について指導するときも私がよく言っていた言葉です。自分はやってる!と思っていても出来ていないことは沢山ある。このやってる『つもり』をなくしていきましょうね、と。
まさに今の私の筋トレや歩行練習はDさんからみればやってる『つもり』になっていて、本当に使うべき筋肉が意識出来ていなかったことが分かりました。お尻あげの筋トレも、お尻の筋肉がちゃんと使えておらず『腰上げ』になっていたのです。腰上げでも全くお尻の筋肉を使わない訳ではないのですが、でも効果を得られるのに時間がかかるし、他の部位を痛める可能性も出てくる。鍛えたい部位をしっかり鍛える為には正しく動かさなければならない。
理詰めでめちゃくちゃ分かりやすく説明されます。w
『今の!今できてました!あっ、また腰になってる。ここです。ここのお尻のここを意識して骨盤から筋肉を動かしましょう!』と、今まで痛くて動かせなかったぶんお尻の筋肉もすっかりペッタンコになってしまっています。動かせと押される部分にどうすれば力が入るのかも分からなくなっていることにも気付いて衝撃でした。
歩くことってこんなに難しいんや……、演劇を通して高校生達に指導していたのに、すっかり歩き方を忘れているんだなぁと痛感しました。

大きなやる気になった

おいおいこんなんじゃ、なにも教えられないよ。
こんなダメダメじゃ、『歩く』という基礎中の基礎も出来ていなければ、役者はもちろん指導者にだってなれないじゃない。これはアカン。これは、もっと根本的にやらなあかん。じゃないと本当に舞台に戻ることなんて出来ない。
こんな私でも主要キャストに選ばれたことのある身で、偉そうに高校演劇の審査員なんかもさせて貰ったりもしてて、学生へ指導することもある人間が、こんな基礎も出来ていない状態で舞台に立ちたい、板に戻りたいなんて傲慢もいいところです。
たとえ客演で呼ばれて舞台に立てたとしても、それはきっと『復帰祝いのお情けキャスティング』でしかないでしょう。
そんなかっこ悪い復帰は嫌や。
同期からみても、あいつパワーアップして帰ってきたな!って思われたい。このままじゃ嫌や……!
髙道屋 沙姫!!!ここにあり!!!
そう思ってもらえる復帰じゃないとダサい!!!
今日の気づきは私にとって、めちゃくちゃ大きなやる気になりました。

今日学んだこと

股関節が痛い状態で歩いている人はどうしても楽な状態を探して歩くから、筋肉をどんどん使わなくなるようです。
例えば、私の場合は痛みを避けてつま先が内側に入りがちで、そうすると骨で股関節を支えることになり、そのせいで骨が痛くなり余計に楽な場所を探して筋肉を使わず歩くという負のループに陥っている。つまり、筋肉を使って『地面を蹴って歩く』ということが出来ていないそうです。なので、普段歩くときから本当に少しだけつま先を外に向けて地面を蹴って歩くのを意識すること。
また、膝の負荷を和らげる為に松葉杖や両手杖を使っていたけれど、それは結局のところ4足や3足で歩行していることになる。そして、そのままそれに慣れて退院してしまうと、杖から卒業出来たとしても3足の歩き方のままになってしまうそうです。そんな癖がついてしまうのであれば歩行器を使いながら、身体の中心に体重をしっかり乗せてお腹とお尻に力を入れて歩く練習をした方が良いのではないか、ということでした。
他にも立ち上がったり状態を起こす時に、しっかり息を吐いて腹式呼吸をすることによって腹圧がかかるようになるから細かな筋トレになるよ!とか。立ち上がる時はついベッドの柵や歩行器を引き寄せて楽をしたくなるけど、それは背中側の筋肉を使って反り腰を悪化させたり首に力が入るから、ベッドを真下に押して立ち上がる練習をしましょう!とか。
歩行の仕方や、負荷量への考え方は理学療法士さんによって違うので、話し合って調整して頂く必要もありますが、4人に担当してもらえるからこそ各々の違うリハビリを受けることが出来るんだなぁと思いました。
担当してくださる回数としては多分1番少ないDさんだからこそ、私1人でも正しく自主トレが出来るように沢山説明して下さったんだなぁと思います😌
そう思うと、理学療法士さん全員いい人ばっかりやし、当たりですな……🤔w

危機感とやる気もしっかり引き出して頂いて、
明日からのリハビリも気合い入れて頑張ろうと思いましたっ(ง •̀_•́)ง🔥
思えばもう来週には退院の予定。
まだ階段などには手をつけられていないので、あと1週間とかで間に合うのだろうか…と不安ではありますが、日に日にいい感じになってるよ!と声をかけて頂けているので、それを信じて頑張りたいと思います!

ということで、今日はここまで🌸
最後まで読んでくださり有難うございます😌
術後の経過や気をつけることなど、必要な人に届くことを祈ります。
それでは皆様!今日も一日有難うございました😌
おやすみなさーい!


髙道屋 沙姫

白血病の私はコロナや特発性大腿骨頭壊死症などで働くことが難しいのが現状です。頂いたサポートは医療費や生活費として大事に使わせて頂きます。私の経験がお役にたてば、応援して頂けると幸いです😌