2021年10月の記事一覧
詩「何か、たとえば飴玉のようなもの」
町をただ歩いていくことこそ
こんなにもわたしを取り残すことはない
風のにおい、乾く肌、侵される耳
鼻から吸った息は肺から体中にひろがり出口などないのに
わたしの体内に四季をひろげていく
咲く花と枯れる葉が交互に散らばる
「わたしをもう一度あの場所に戻して」
いくつもの隠し扉を開けると
こんなところに出てきたのかと驚くような日々
その驚きは飴玉のように小さくくるまって
かわいらしい色をして、わたし
町をただ歩いていくことこそ
こんなにもわたしを取り残すことはない
風のにおい、乾く肌、侵される耳
鼻から吸った息は肺から体中にひろがり出口などないのに
わたしの体内に四季をひろげていく
咲く花と枯れる葉が交互に散らばる
「わたしをもう一度あの場所に戻して」
いくつもの隠し扉を開けると
こんなところに出てきたのかと驚くような日々
その驚きは飴玉のように小さくくるまって
かわいらしい色をして、わたし