マガジンのカバー画像

箱庭

19
エッセイのようなもの。
運営しているクリエイター

記事一覧

Essay|愛することも、愛さないことも。

朝起きて、カーテンを開け10分程度のヨガをしてから、顔を洗った。 それから肌に化粧水をつけ…

佐藤咲生
4週間前
7

Essay|整った自分でばかりはいられない

朝から、すこし料理をした。 冷蔵庫で保存していた使いかけの玉ねぎを取り出し、薄切りにする…

佐藤咲生
3か月前
8

Essay|節と竹

今年も残すところあと2日で、実家に帰省しゆるゆるしている。母と一緒にスーパーに出かけ、お…

佐藤咲生
6か月前
6

Essay|お鍋セットと友達

先日初めて、一人暮らしで鍋を作った。 一人前の鍋の素を使って、鶏もも肉と、白菜や春菊、舞…

佐藤咲生
6か月前
6

Essay|コスモス

ちょっと前のことだけど、朝散歩しているときに、コスモスの花が咲いているのを見つけた。 い…

佐藤咲生
8か月前
3

Essay|わたしの40%は

10月5日で23歳になった。 23歳になっても、何も変わらずわたしは生きているし、でもまったく…

佐藤咲生
8か月前
11

孤独フェチ

苦しい。でも、それが少しだけ嬉しい。 その感情は好きなアーティストの新譜がすごくよかったときにも起こるし、美容院で髪を丁寧に扱ってもらったあとにも起こる。ふと見上げた空がきれいだったときにも。 それらの共通点は何なのだろうと考えると、それはきっと普段よりもわたしの輪郭が鮮明になる瞬間なのではないかと思う。 生きていることは世界とつながっていることで、世界とつながっていることはときにわたしがわたしであることをわからなくさせる。 わたしなんて、わたしなんか。そんなふうに思うし、

魅力的な人

転職先が決まりました。 決まってから、バタバタとして言葉に起こす余裕がなく、そういう気分…

佐藤咲生
1年前
8

エッセイ|5月3日

3年日記をつけています。 2021年から2023年の日記をひとまとめにするもので、1ページが1日。 …

佐藤咲生
1年前
6

光がよぎる

人生って大抵が、自分本位ではないことの連続だ、と思う。 生活のために働くことも、言ってし…

佐藤咲生
1年前
4

今を生きる

『今を生きる』とはどういうことか、昔のわたしにはよくわからなかった。わたしの好きな歌手の…

佐藤咲生
1年前
11

いま好きなものをただ好きで

4年半勤めていた会社を辞めた。 いまは最後に有給消化で休みをもらい、2月末まではゆっくり過…

佐藤咲生
1年前
3

愛のこと。

仕事を辞めるまで数日という段になって、ますます職場の人たちへの愛情が増している。 という…

佐藤咲生
1年前

近くと遠くのこと、喫茶店にて

これを書いている今、喫茶店にいます。 家からは遠いところにある、昔ながらの、音楽が似合うレトロな喫茶。ここに来るのは初めて。 最近は近くと遠くのことについてよく考える。 というとちょっと抽象的だけど、近くにいる自分と、遠くを目指すことについて。 私は11月に一人旅を予定しています。 今年の5月に人生初の一人旅を終えたところだけど、そのときに、楽しさというよりは今後生きていく上でのささやかな、でも重大な発見をしてしまって、そのことについてよく考える。 5月の一人旅では