兄からの手紙が、人生を狂わせる
こんにちは😌 大学1年生のこうのさきです。
最近、「差別」について考えさせられる小説を読みました。重く、でもどこか感動もする作品です。
それでは始めます。
東野圭吾 / 手紙
この物語は、兄である剛志が事件を起こす場面から始まります。父も母も失い、お金もない。だが弟である直貴を大学に行かせてやりたい。そんな思いから、強盗を行うのです。
もちろん剛志に、殺人を起こすつもりはありませんでした。しかし、強盗を見られた恐ろしさから、その家に住む老婦人を殺めてしまいました。
剛志は強盗殺人罪で刑務所に服役することになります。そして彼と弟を繋ぐのは、1ヶ月に一度送ることができる「手紙」だったのです。
その手紙の内容はなんでもないことが多く、昔の思い出話だったり、同じ刑務所内にこんな人がいるとの報告だったり、最近はどうしてるかといった質問であったりしました。
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しかし「強盗殺人犯の弟」というレッテルを貼られてしまった直貴にとって手紙は、そのレッテルを再認識させられる、忌まわしいものだったのです。
友達や仕事、そして恋人まで。
「兄」の存在が、直貴の大切なものを奪っていきました。幸せになることを諦めた彼。しかしそんな彼を一途に想ってくれる女性に出会います。
この差別にどう戦っていくのか。差別は無くならないのか。そう深く考えさせられる作品です。
それではこの辺りで終わります。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました💌
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