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チャラテナンゴの朝

朝4時50分。携帯のアラームが鳴る。
ここ2日程無視して6時まで寝ていたが、さすがに今日は体を起こす。

ここ一ヶ月程前からホームステイ先の家族が朝5時10分から朝活(ウォーキングorランニング)を始めた。
私も誘われ、運動不足も感じていたので一緒に運動することにした。

しかしなんといっても私は朝に弱い。
次第に週2程度の参加率になってしまっていた。

朝の運動は近所のゲートのあるサッカー場内で行う。
このサッカー場、少し狭いがきちんと整備されていて、夜明け前に運動するには良い。
場外だと道が崩れていたり、犬の糞などがある為、暗くて危ない。

サッカー場に到着すると既に5人程運動をしている。
日中は暑くて運動できないこともあり、この国の朝は早い。
早朝の冷えて静かな空気の中は、
パンや野菜を売る女性たちの声がよく通る。

日中の差すような日差しがないだけで、こんなに涼しいのか。
肌寒さすら感じる風が心地いい。

空が朝日に焼ける頃、家に戻りそれぞれ出勤の支度をする。

7時少し前に学校に到着すると、既にコーヒーのタンクが置かれている。
学校に置かれているエルサルバドルコーヒーは、
酸味があり、口当たりが軽く美味しい。
日に5杯は飲んでいるからか、何人かの先生に「好きなんだね」と声を掛けられた。

カフェテリアに行くと、店員のソニアが笑顔で名前を呼ぶ。
「おはよう、サンドイッチでしょ?」
そう言う彼女の手には既にサンドイッチが準備されている。
レタス、トマト、チーズが食パンに挟まれたシンプルなサンドイッチを
75セントを渡して受け取る。

徐々に陽も昇り、強い日差しと早朝の涼しさが入り混じる。
まだ誰もいないオフィスに入り、PCを開く前に一息。

次第に増えてくる学生の声を窓越しに聞きながら
淹れたばかりのコーヒーを啜る。
エルサルバドルで過ごす平日で一番好きな時間かもしれない。



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