無理せず振り返ってみる
朝目覚めて、「こんなにも大きく深呼吸ができたのはいつぶりだろう」と、それくらい溜まっていたものがデトックスされたような朝を迎えました。
5日間ほどお休みをもらって北海道(地元)に帰り、自然に触れ、会いたいと思う人に会い。おかげさまでとても素敵で濃密な時間を過ごすことができました。(お忙しいところお時間を作って頂いたみなさまありがとうございました)
以前の記事を読まれている方はご存知かと思いますが、私はここ1〜2年怒涛な日々を過ごし、生きるのしんどいわ〜みたいな日々を過ごしていました。今もたまにそんな自分と向き合っていますが(笑)。
実際、いま心を怪我している方の中には、「どうにかここから抜け出したいよー!」と思いつつも、なかなか抜け出せずに、自分を追い詰めてしまっている人も多いかと思います。あぁ、その気持ち…とっても分かります。
私も、そんな日々に疲れてしまい、終止符を打ちたくて…いろんな記事を読んだり、人と話したりしてみましたが、特に大きな変化はありませんでした。
そんな中、「しんどいループから少し抜け出せるかも?」みたいな手応えがあった方法が一つ見つかったので、ちょこっとお伝えしようかと思います。
これは、一人で、どこでも出来ます。個人的には、何かカウンセリングをうけるより効果的でした(笑)。
ただ、これは思考を使ってやる方法なので、本気でしんどいなと思っている最中は、「こんなことする元気もないわ!」となるかと。その時は思う存分に休んで。少し回復してきたら、これを思い出して、試しにぜひやってみてください。
ちなみに、ここでの話は、「これから新しいことを始めよう」とか「過去にモヤモヤして未だ解消されていないことがある」みたいな方にもオススメです。
■こんなことやってみた
話が前後してしまいますが、私のここ1〜2年の生活はとにかく怒涛で(笑)。「アァ…シンドイ……」とくるしもがいていました。
その最中は、「早くここから抜け出したい!」と思いつつも、すぐに感傷的になってしまって(自分の性格もある)。自分の感情ばかりに目がいき、それによって思考が形成されていくみたいなループに。やー、ほんとしんどいですよねー。
で、色々試した中で、良かったなと思ったのが、「リフレクション(内省)」でした。これは新卒の会社でよくやっていたものなのですが、心を負傷した自分なりにやり方をアレンジしてみました。
具体的にいうと、「過去の経験を元に、自分の思考と直感を見直す」と作業です。(才能あふれるイメージ図をご参照ください)伝わるといいなぁ……(笑)
もう少し噛み砕くと、「自分が思考と捉えている中に"直感"が紛れ込んでいたり、直感と思っているところに"思考"が紛れ込んでいたりするものを整理し、捉え直す」ことです。
ただ、厄介なことに、これは自分のちょっとした意識で簡単に操作できてしまいます。心の中ではそう思っていないけど、「そう思いたい」とか「そうしなければ」とか、そんな感情がある時は特に。
そして、もう一つ厄介なことに、この答え合わせはやってみなければ分かりません。中には、潜在化して隠れてしまっているものもあるので、そもそも気付くのが難しい。
それでも、私たちは、自分の「経験(過去)から結果(事実)を振り返る」ことはできます。そして、これは自分にしかできません。
「あの判断をした時の自分って、本当はこんな感情だったよな〜」という過去の記憶を遡り、その結果を客観的にみる。
すると、また同じような状況になった時に、「危ない、また思考に持っていこうとしちゃった。このあと危険なこと起きるぞ。」とか、そういう自分の癖みたいなのに気づけるようになるのかなと。
で、それをやった結果、めちゃくちゃ頭と心がスッキリしました。そして、これをやっていると、まさに経験に「失敗」なんてないんだなとつくづく感じられます。全て自分の身となっているなと。
自己肯定感アップです。一石二鳥、ありがとう。
■まず、過去をさかのぼってみたよ(事実)
じゃあ、次は、具体的にどんな風な手順を踏んで自己肯定感アップまで辿り着いたのかをご説明しますね。
私は、就職を決めるとき、「新しい自分に出会えることのワクワクが〜」と直感的なことを言っていました。当時の記事はこちら。なんだか今読むと心が何か苦しい…(笑)
ワクワクはあったとはいえ、どちらかというと、実現したことを叶えるには、「若いうちは都会で揉まれないと」とか「成長するためには追い込む期間が必要だ」みたいな思考が先走っていたなと今は思います。
そして、当時はそれを「ワクワク」という抽象的な言葉に置き換えていました。これがまさに、思考を直感と取り違えて判断することです。
また、当時の自分は、やりたい「こと」ベースで物事を判断しており、それを実現するための土台(=身体)のことはガン無視でした。今思えば怖っ。これは、思考優位になって直感が隠れてしまった結果かと。
その結果、身体を壊して、心を壊して。休職することに。なかなかその思考の癖を振り返ることもできず、再発を繰り返したり。いろんな方に迷惑もかけてしまいました。
■その経験からわかったことは?(仮説)
で、その経験から振り返りました。そこから見えてきた仮説としては…
①「〜しなければ」という思考で何かを犠牲にすると後に痛い目に遭うw
②自分のやりたい「こと」を実現するためには、まずは自分を支える土台=身体がかなり重要かも(生活習慣もそうだが、土地・食べ物・空気などを日々触れるもの全て)
みたいな気付きがありました。
そして、上の仮説をもう少し抽象化すると…
①「〜しなければ」という思考を都合よく直感だと思い込んでしまう癖が自分にはあるのでは?
②やりたいことを考えるときは、「部分」ではなくてそこに付随するもの「全体」で捉えることが大切なのでは?
みたいな仮説に行きつきました。
■じゃあこれからどうしようか?(結果)
そこで、今後、何か新しいことに取り組むときは…
・思考を直感にすり替えようとしている時は、一旦ストップして自分に問い直す
・自分を支える土台となるものを大切にできる環境(場合によっては作り出す)で新しい物事に取り組む
・自分の身体に従って、何か拒絶反応が起きた時は即座に解決方法を探る(やめる・環境を変えるなどもあり)
の以上を、意識してみようかな〜みたいな結論になり、少し心と頭がスッキリしました。
■おわりに
けどまぁ、やらかしてしまうことは人間だからしゃあないです。それを次にどう活かしていくかの方がよっぽど重要かなと。
また、2人が同じ経験をしたとしても、感じた過程や結果は各々違うもの。正解はありません。
ただ、こうやって丁寧に振り返ることができると、「自分にとって大切なものってなんだっけ?」とか、かなり本質的な部分に立ち返ることができるのでオススメです。
そして、いろんな方と話していると、ご自身の経験と結果を抽象化して伝えてくれる方は、すごく魅力的に感じます。「こうやったらだめだよ!」とか「これは絶対いいよ!」とかではなくて、その過程に合った思考には、とても参考になることが多い印象です。(なんか上から目線になってしまってすみません…)
そこで、自分のやってよかった実践方法も少し抽象化して(結構具体例あったけど)お伝えしてみました。
とはいえ、最初にもお伝えした通り、心身が回復傾向にあるタイミングで実践できるものかと思います。私も、その最中は何もせずに、頭を無にして寝ていたので。
まずは、ゆっくり休んで。人生はまだ長いので、数ヶ月休むくらい大したことないです。むしろ、その経験を通して、人に優しくなれたり、相手に寄り添うことができるようになったら、それはそれで大きな収穫です。
大丈夫、生きていれば、自然と一歩踏み出すタイミングが来るから。あなただけは、自分の味方でやさしくあってくださいね。
24歳、北海道生まれ。2022年に日本一寒い村である北海道旭川市江丹別町への移住を決めると同時に、「&SHEEP」の立ち上げを決意🐑羊を通じて、心も身体も環境もととのう、そんな新しい衣食住のかたちを発信します⛄️🏠