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Buen Camino_Portugués-7【pilgriming】ポルトガル巡礼の道

これまでのあらすじ。
スペイン巡礼道の1つ、ポルトガル巡礼路を歩く旅がスタート。ポルトガル縦断編が閉幕し、スペイン編開幕。Bom CaminhoからBuen Caminoへ。ObrigadoからGraciasへ。
今日はTui→Redondela(30.94km)の予定。
昨日のNoteはこちら

Buen Camino_Portugués-7【pilgriming】ポルトガル巡礼の道

今日は、30km超え−8時間の長い移動を考えており、6時に起床。

ポルトガルからスペインに入り1時間進んだため日の出:8時7分、日の入り:20時55分に変更になった。
1時間未来に来たが、特に変わらず。
飛行機で急に9時間、時間が戻る瞬間と大して変わらなかった。
体調も問題なし。

いつもより1時間遅く出発しても良いのだが、なるべく早く着いて先着順の公共宿を確保したいため6時半に出発。
お気づきの通りヘッドライトが無い。とりあえず長く街灯がある道を予想選択して北上する。
あたりは真っ暗。星が綺麗。

街灯があるとこの程度。これが続けば歩くには問題なし
実際は満天の星空だけどカメラからは見えず
ノーザンライト 
宿命にはりつけられた北極星が燃えてる。

7時18分 とうとう光が途切れる。足元には道があります。


さよならTui

泊まっていたアルガルベにいた人や他のアルガルベからもちらほら歩いているのが見える。
途中の町に泊まっていた人も移動するため、Redondelaのアルガルベは争奪戦になることだろう。


前方にソロ巡礼の女性が歩いている。
彼女と北極星を目指して移動する。
ほとんど見えない。車のライトが眩しく光る。

    7時40分 ここまで来ると少し明るく。まだ文字は認識できない。


昨晩の雨で水かさが増している。
水が茶色い。


8時7分 日が昇るってすごいね
Barcelos以来の石道標。Galiciaに入ったからポルトガルの道にもしっかりと設置されている。

1度見かけたが途中で石碑はなくなっていた。それがまた戻ってきた。
Galiciaに入ってからまた石碑とカウントダウンが始まる。

今日は雨の予定。
雨が降る前にできる限り前に進みたい。

昨日Informationで聞いた分岐。右の工業団地の道ではなく同じ距離の新設路をゆく。

新しい道に行く。
今日は矢印の数が多く、また分かれ道で両方に矢印が向かっている場所が多くある気がする。
自分の店の前を歩かせたいという商売の香りがする。まさに金のなる矢印。

雨で濡れた石の道の横に川。フラグが立っているとしか思えない。

安全に通過。
まあ。落ちませんよ。
巡礼者だけでも毎日最低100人は通っている道。
いちいち落ちるわけにもにいきません。

広いカート場


途中、カートやポケバイのできるエリアを発見
ちびっ子がライダースーツを着てる。
走ってる様子は見られず。

ここで携帯電話にメールが届いていることに気づく。
デンマークのAirbnb、相手(貸主側)から連絡がないためキャンセルしましたとのこと。

勘弁して。

あなた(貸主)返信100%の人じゃないの?それともAirbnbが操作しているの?
よくわからないがAirbnb側から「あとのクレーム処理はこちらでしとくので安心してね。必要であれば新たに予約を取ってね」(意訳)のメール。

使えない。決定権と責任を曖昧にしてうまくまとめることだろう。
向こう側にとってはいい手だ。
とにかく宿を取らなければならないので再度探す。

ポルトガルの巡礼路を歩いている際に取ったデンマークの宿泊予約が破棄されたのでスペインの巡礼路を歩きながらデンマークの宿泊予約を取る。

という早口言葉にもならないよくわからない作業をする。
少し離れているが程よい場所を発見し再度支払い。そしてコンタクト。
携帯電話と電波に感謝。
なんとか次の手を打てた。ボールを相手に投げたところで巡礼に意識を戻す。


これがあるので正解の道のはず。

矢印があるので正解の道だろう。
一方でふと思う。
これも落書きだなと。
私が巡礼者なので、この矢印は何よりも心の支えであり方向示すものであるが、そこに住んでいる人にとってはただの黄色いペンキでしか無いのかもしれない。
そうするとただの迷惑な落書き。
これをビジネスチャンスと捉えて、巡礼路でカミーノグッズを作って売ったり、移動式カフェでカフェを販売したり、バグパイプやギターなどを演奏してお金を稼ぐことをしている人もいるかもしれないが住んでる人が皆どうかはわからない。
我々は一瞬で通り過ぎる身。みなさんが平穏に過ごされていることを祈るのみ。
あれ、これどこかで思いついていた気がする。


Mosの修道院。珍しく開いていたがスタンプはなかった。でも中が見れて嬉しい。
巡礼犬リオン君。撮影許可済み。

呼ぶと飛んでくるリオン君。
頭が良い。


水分補給にOS-1を飲む。
大塚製薬工場の皆さんありがとう。発売時にもらったもの。
日本から持ってきたもの。

飲み始めたところで雨が降ってくる。
ここまで6時間。結構天気がもってくれたものだ。

雨が降ってくると写真を取るのが面倒になるがこれは取った。

シャベルの遊具。

これは良い発想。しかも両手を使ってアームを動かす。


昔から遊具が好きで遊具を作る人になりたかったがなれなかった人生。
何れにしてもこれはかなり知的で斬新な遊具。
旋回しながら掘れます。
左右のバーが用途違うし、これ楽しいだろうなぁ。

そして雨が降ってくる。
結構などしゃっぶり。
慌ててバス停の屋根の下へ。
しばし休憩。

雨の中自転車カミーノ部隊が雨が降っていないかのようにどんどんと走り去っていく。
濡れているのに体温が下がらないのだろうか。しかも風を受けているのに。
そんなとき自分とは「組成が違う。」と思うことにしている。

日本人とそれ以外の国の人の肉体の違いなのか。私個人と他の違いなのか分からないが、体温には大きな差があると感じている。
今回の旅の夜でもそうなのだが、一部屋にベッドが何個もある共同寝室がある宿を使用している。これが一番安いからよいのだが、それは同時に寝る際の温度や空気、音などを共有することになる。

音、いびきやベットのきしむ音などはこれまでに話した通りだが、温度も関係がある。
こちらは暑くなるのにクーラーが無い家が多い(気がする。オフィスにはあるが)。そのため窓を開けることで室温を調整する。
その関係で夜も窓を開けて寝るということが多い。
が、私は寒いと寝れない。(暑すぎて寝れない夏もありますが。)

こちらは寒くて長袖やら簡易ダウンを着て寝袋にくるまって寝ていたりするのに、窓が開いた状態で男女かかわらずパンツ1枚で寝ていたりする。
すごい。
すごい体温。
すごく寒いのに。

そして私は風邪を引いた。
風邪をひいたのは昔の話だが、それ以来、人は人。自分は自分と思うことにしている。
そして仲良くなった旅仲間には、この話をして「お前らとは組成が違うんだ」ということにしている。
あと「文化がちがーう」とも。

そんなことを思っていたら雨があがっていた。

ということはなかった。
引き続き大雨。
思いにふけったところで天気は変わらない。
お昼ご飯を食べることにする。
買っておいて良かった。
全然カフェを見かけなかったので食べるところがなかった。

1.5€ハムシリーズ

今日のお昼ごはん。
生ハムとエンパナーダ。
1.5€ハムシリーズはお一人様にちょうどよい分量。
運動時の塩分不足も解消してくれるはず。

カッパとポンチョを着て再び歩き始める。
ポンチョがあると雨でも手軽でよい。

今日の目的地Redondelaに入る。
入ったところで雨が上がる。ムシムシと暑くなる。乾燥しすぎているデンマークとは大違い。日本をちょっと思い出す。




入ったところで、ここ2日同じアルガルベに泊まっているフランス人のリヨンにまた会う。今日も登場。
彼もポルト出発組。初日に靴ずれを起こして薬を大量に持ち運ぶメンソレータムが香る薬売りだ。
パートナーのお嬢様と歩いているはずだが、今は別の女性が。
別の女性がいなくなったあとに聞くと、パートナーは途中のオポリーニョに今日は泊まるという。さっきの女性はオポリーニョを出てから一緒に歩いてきた人だという。

???

よくわからない。
私が英語の話が理解できていないのか?
そもそもパートナーが歩くのをやめるなら、そこで一緒に泊まるものじゃないのか。
彼女はそもそもパートナーじゃなかった?

数学の追いつく問題/旅人算だと、
移動速度の遅いパートナーは一生追いつけないから問題として成り立たないぞ。
と私が思っているところで、リヨンは爽やかな笑顔とメンソレータムの香りを残してニューパートナーと去っていった。
文化が違〜う!


さて旅行先で顔を入れて写真を撮るセットは世界共通なのだろうか。

今日からあなたも巡礼者


やはり人は何かになりたいものなのか。
これならお手軽に古代の巡礼者になれる。
私も遊具作り士になれるだろうか。

橋があったり。

でかい

サッカー場があったり。

見事なフォロースルー。


スペインの西の端の街のどまん中にボール蹴るスペースがあるあたり、やはり育成世代からそもそも強くなっていくんだろうなと思う。
子供ながらにいいシュート。
タイガーショットを打っていた。

狙いの公営アルガルベに到着。
1ベット。1ナイトでお願いすると~今日はもう一杯とのこと。
しかも今いっぱいになったと、ご丁寧に満室の札をドアに掛けた。
あと一歩足らなかった。
早く歩き始めたからといって、その努力は思い描いていた宿泊の結果には繋がらない。
人生そんなものだ。

ここで引いたかとうなだれる。
32km歩いているクタクタのところにこれは大ダメージ。
まだ14時50分なの2時間弱で32ベットが埋まった。
公営アルガルベは安く泊まれる代わりに事前の予約を取っていない。
ありがたいことに先着順なのだ。
なのでこういうことが起こる。
だからしょうがないが33番目到着は悔しい。

無いものは無い。
次を探す。

アプリに出てるホテルに上から順に当たっていく。

2つ目。
建物に入るなり、「予約はある?」と。

ああ、もうだめだ。

無いと答えると案の定ベットは無いと即答。
一旦、椅子に座ってうなだれる。
疲れた。


3つ目。
「予約はある?」

終了。



うなだれながらデカいリュックを背負って徘徊する。

ふと先を見るとHostelと書いてある看板で巡礼者と話をしている人がいる。

拾う神はここにいた。


ここにトライ。

キャンセルが入ったからベットがあるとのこと。
15€。ニコニコ現金払い。なんとか宿を確保できた。

シャワーと洗濯を済ませて買い出しに行く。
クタクタだが買い出しに行く。

なぜかと言うと今日は土曜日。明日は日曜の壁がやってくるのだ(自分で名付けた)。
日曜の壁は休みの壁。
食料品店やレストランなどお店も休みをとるのだ。
開いている場合もあるがかなりギャンブルだ。
小さい町だと休みのことが多い。
住んでる分には土曜日に多めに買って置けばよいが、巡礼者はそうは行かない。
自分ですべて持ち運ばなければならないため1日ごとに次の日の補給をする人が多いと思う。
それができなくなる。補給路が絶たれる。

まさに現代の兵糧攻めなのだ。
補給路を断たれては立ち行かない。街に勾留されるくらいならまだ良いが山の中で倒れてはどうしようもない。ソールピルグリムは自分でなんとかするしかないのだ。

決断としては明後日分も多少買うことに。
明日の条件としては移動距離は20km。
荷物を多く持っても練習で何度も歩いていた距離。疲れを加味してもなんとか進みきれると考えた。
水は1.5L。オレンジジュース1L。食料は明日朝、昼。夜、次の日の朝分。
クッキー。

とりあえずこれらをDuoで買って、あとは合間にカフェやレストランに行けることを願っておしまい。
またバックパックが重くなってしまった。

さて今日の夕食。
疲れているので早く食べたいがこちらは15時で一度閉めて、20時再開となるようなレストランが多い。
まだ18時なので空いているローカルハンバーガーやに適当に入ることに。
買ったのがこちら。

ハンバーガー:肉のみ
ポテト



看板を見ると1975の数字。

これはSinceか!? 私もシンスブームに乗れるだろうか。


伝統ある町のハンバーガーショップなのか。
焼いたアンガスビーフパテをパンに挟んだシンプルなバーガーとパタタスフライ(ポテト)。

優雅に広場を眺められる食堂にていただきました。

さあ明日は日曜の壁を乗り越えることができるのか。

それでは今日も良い一日を。









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