【ショートショート】1のつく日と背徳チーズケーキ
「じゃんじゃじゃ~ん!」
「何そのでっかいの」
「チーズケーキ!」
風呂も入り終えた金曜日の夜。長袖の部屋着に扇風機と言う贅沢を決め込みながら缶ビールを傾ける。そしてその缶ビールも最後の一滴となり、そろそろ次を開けようかと考えていた頃。風呂から上がり、髪を乾かし終えた彼女が、陽気な効果音と共に冷蔵庫から取り出したそれを掲げた。
彼女の両手で大事そうに掲げられたそれは、ソファーに座り見上げる俺からは楕円型の大きなパッケージの底しか見えない。その為その正体を問いかけると、陽