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小説まとめ

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#超短編小説

【ショートショート】繁栄と傲慢

「もしさ、地球上で一番繁栄した生き物が象だったら、もっと世界は変わってたのかな?」  彼…

藤堂佑
2時間前
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【ショートショート】ビニール越し

 梅雨前線が、今年もよろしくと言わんばかりに本州に沿う。じとじととした梅雨がやって来た。…

藤堂佑
6日前
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【ショートショート】余りものピザ

↑創作大賞に参加中! 是非読んでスキとコメントと宣伝をよろしくお願いします!  時刻はお…

藤堂佑
7日前
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【毎週ショートショートnote】友情ゲーム

↑創作大賞に参加中! 是非読んでスキとコメントと宣伝をよろしくお願いします! お題:友情…

藤堂佑
12日前
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【毎週ショートショートnote】てるてる坊主のラブレター

↑創作大賞に参加中! 是非読んでスキとコメントと宣伝をよろしくお願いします! お題:てる…

藤堂佑
2週間前
13

【ショートショート】じんわりバニラアイス

↑創作大賞に参加中! 是非読んでスキとコメントと宣伝をよろしくお願いします!  特にこれ…

藤堂佑
2週間前
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【シロクマ文芸部】生きられなかった金魚

↑こちらも創作大賞にも参加中! 是非読んでスキとコメントと宣伝をよろしくお願いします! お題:赤い傘  赤い傘。赤い靴。雨粒と水溜まりを跳ねさせて、彼女が鼻歌を歌う。僕には聞き覚えもない、彼女だけの鼻歌。くるりと回された傘が四方八方に雨粒を撒いた。それはほんの一瞬だけ傘の赤を纏う。  まるで四方八方に、彼女が鮮血を撒いているように。 「なぁに?変な顔して」 「いや、別に……」  僕は余程おかしな顔をしていたのだろう。彼女は僕に振り向いて、甘い声で笑った。赤い傘。赤い靴

【ショートショート】底の味

 曇り空の朝。日曜日、気まぐれでやってくるたまの早起き。ベッドから起き上がり、普段は食べ…

藤堂佑
3週間前
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【毎週ショートショートnote】奇岩シューズ

お題:奇岩シューズ  かんかんかん。リズム良く岩を削る音が工房内に響き渡る。少し甲高いそ…

藤堂佑
3週間前
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【毎週ショートショートnote】文学トリマー

お題:文学トリマー 「これトリマーさんに回しといてー」 「はーい」  出版社の朝は忙しい…

藤堂佑
1か月前
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【ショートショート】ファイヤーフォーメーションラーメン

 窓の外はとうに黒い深夜一時過ぎ。ドラマの一気見を嗜む俺達。テーブルの上のグラスは外側で…

藤堂佑
1か月前
8

【ショートショート】麦茶とティラミスとあの頃のハサミ

 スーパーでやんややんやと買い込み、ぱんぱんに膨らんだエコバッグを両手に、肩で実家のドア…

藤堂佑
1か月前
6

【ショートショート】今夜は柏餅で

 ゴールデンウィーク真っ只中のスーパー。これからピクニックにでも行くのか、はたまたぐずる…

藤堂佑
1か月前
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【ショートショート】1のつく日と背徳チーズケーキ

「じゃんじゃじゃ~ん!」 「何そのでっかいの」 「チーズケーキ!」  風呂も入り終えた金曜日の夜。長袖の部屋着に扇風機と言う贅沢を決め込みながら缶ビールを傾ける。そしてその缶ビールも最後の一滴となり、そろそろ次を開けようかと考えていた頃。風呂から上がり、髪を乾かし終えた彼女が、陽気な効果音と共に冷蔵庫から取り出したそれを掲げた。  彼女の両手で大事そうに掲げられたそれは、ソファーに座り見上げる俺からは楕円型の大きなパッケージの底しか見えない。その為その正体を問いかけると、陽