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#17.明日はどんな一日をすごそうか

日記を書いていると、自分には好きなものがたくさんあることに気づく。

夜更かししてしまった明け方の、濃紺と透き通る青、柔らかいクリーム色と鮮やかなオレンジのグラデーション。

起き抜けに嗅ぐ、挽きたてのコーヒー豆の芳ばしい香り。

裸足で芝生の上に立ったときの足裏の感触。
ひんやりしてらしっとりしてて、チクチクしてくすぐったい。

路地裏にあるボロい店の大学芋。

本のページをめくったときに紙が擦れる音。

自転車かっ飛ばして受ける風も好きだし、夏の豪雨にうたれてびしょ濡れになるのも楽しい。
自分で作ってみたオムレツは、しょっぱすぎて捨てたけど、それだっていい思い出だ。

今日、を振り返ると、好き、がよみがえる。

もちろん、毎日が百点の楽しかった日々って訳でない。
うまくいかない日も、腹立つことがあった日も、どうしようもなく悲しい日もある。
俯いて歩いてしまう日なんてたくさんだ。

でも、そんなとき、日記に何を起こそうか考えて、“今日”を振り返ると、

落ち込んでたら先輩が差し入れくれたり、自分の状況が大好きな映画のワンシーンにそっくりと気付いて大笑いしたり、徹底的に落ち込むターンを自分でもうけたり。
大抵のことはどうにかなってる(している)のである。

俯いて歩くよりも、ただ前を向いて歩いた方がきっと、目の前の美しい景色には気付けるだろう。

でも、俯いて歩いてると、足元に咲いた小さな花や、誰かの落とした500円玉が落ちてることだってある。誰かの捨てたガラクタが自分にとっては宝物にさえなるんだ。

どれをとって美しいというのか、自分には分からないけど、前を見ても、後ろをみても、しゃがみこんでも、意外とそこからみえる景色はちゃんと美しいのだ。

苦しみの中でたくさんのちいさな幸せをちゃんと見つけられる自分が、

最近、日記のおかげで好きになれた。

明日はどんな一日をすごそうかな。







ハロー、ハロー
この日記を、いつか誰かに読まれるとしたら、(楽しんでくれてるといいんだけど。)
そのかわりに君のいつかの一日を教えてよ。

この日記を読んでいるかもしれないあなた、
あなたはどんな明日を過ごしていたい?


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