泉
ああ、なんか、いろいろと書き留めておかないと、溢れて消えていっちゃうな。
言葉とか、感情とか、記憶とか。
こぽこぽ湧き出る泉のように、大切なものがそこからどんどん、どんどん溢れてくる。
でもそれを掴んでいることは出来なくて、堰き止めておくことも出来なくて、ただただ泡のように消えてくのを、眺めては途方に暮れるばかりだ。
もうすっかり忘れちゃった諸々大切だったような何かを、どうにかこうにか形として輪郭を捕まえていたいのかな。
わからないや、わからなくて。
ぼうっと眺めた遠のく景色のその中に、忘れられない光を見たような、そんな朝だった。
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