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ハロー

ハロー、ハロー。
聞こえますか、聞こえますか?
聞こえなくてもいいや。聞かなくても大丈夫。
僕が今ここで喋ること、覚える必要もないけれど、なんとなく聞き流してくれると嬉しいんだ。

なんでもない今日のこと、どこの誰でもない何かに向けて、なんとなく垂れ流し始めてからもうすぐで一年が経とうとしてる。
驚きだよね、とても驚いている。

時間の流れってのはさ、流動的で素早くて、どうしようもない。
一度過ぎ去ればもう二度とそこに戻ることはできないし、必ずしも望んだ先に進めるとも限らない。
けれどやっぱり時には流れに逆らってみたくなるし、望んだ道の先を夢見ることだってある。

前も後ろも、それどころか上も下も右も左も分からないままただ進んできたけれど、それで確かに進めていたのなら、それはそれで上等だと僕は思う。
まあ、自分で自分を甘やかしているのだけれど。

備忘録っていうの? 誰かの物語であったり、時には僕自身の物語であったり、本当にただの日記だったり、消印のない手紙だったり。
言葉だったり、感情だったり。
ぽつり、溢れたよくわかんない欠片は、それでも美しくって、とても大切なものに見えた。

空から降る甘い星屑も、花の雨も、夢見るやぎも、きみの靴下も。

全部ぜんぶ、宝物だ。
ブリキの缶に詰め込んで、明日を一緒に歩いて行く。
ああ、だから、さ。時にはしゃがみ込みたくなる日もあるけどさ。
そんときは宝物詰め込んだこの缶の蓋開けて、ただぼんやりと思い出に浸れば良いと思うよ、多分。

確かなことなんてない。素敵なことも、最高なこともぜんぶ覚めたら消える夢かもしれない。でもさ、思い込んでればきっと叶うって、誰かも言ってた。頼りない、根拠のない自信抱えて、ハリボテでも前向いてたらさ、きっと。

空が美しいことくらいは、気付けるんじゃないかな。

ハロー、ハロー。
聞こえてる?
どうか聞こえていますように。

あのさ、今日の出来事。
透き通る空がすごくすごく、綺麗だったよ。



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