2024 J2第30節 大分vs山形の雑感
はじめに
9月7日 大分vs山形をDAZNにてLIVE観戦。
第10節千葉戦以来のレビュー。
余りに書くことが批判的な内容に偏りそうな試合ばかりなので書く気が起きず、ついに30節まで来てしまった。
結局は今回も批判的な内容になってしまうのだけれども…
千葉戦の時はまだ4231でやってて「サイドプレーヤーがいないのに4231にこだわる意味が分からない」と書いたが、その後3バックに移行して山形戦ではいよいよペレイラ出場停止で香川・安藤・吉田というDFラインしか編成できなくなって、とうとう「3バックにこだわる意味が分からない」になってしまった。
怪我人に併せて出場停止で選手編成が苦しいのは理解できるが、選手がいないからこそ戦術・システムの変化で対応するしかないと思うのだが、固定システムに選手を無理に当てがっているようにしか感じなかった。
以下、愚痴of the愚痴
以下、これまでの試合および今節の試合を観て感じたことを取り留めなく羅列して書いていく。
ネガティブな内容ばかりになってしまうが……
▼中川>弓場と考えている意味が分からない
少なくともボランチであれば弓場の方が格段に優れていると感じる。
選手交代による変化を前提にスタメンを組んでいるのだとしたら本末転倒。
今の大分にそんな余裕はない。
▼ムンキョンゴン>濵田太郎と考えていた意味が分からない
前節のミスの懲罰交代なのだとすれば前節のHTのタイミングでGK交代すべきだったと思う。何を基準に選手選考が行われているのか分かり難いから選手だって何をすべきなのかが分からなくなっていく悪循環に陥っている。
高木がいたときはGK絡めたビルドアップはそれなりに効果的だったが、今の大分のGKにビルドアップ参加を求めるのは過負荷だと思う。キャパオーバーが原因でミスが発生している場面があるように感じる。
▼特別指定選手は何処に?
シーズン序盤には怪我人で選手が揃わないポジションに特別指定選手を起用することがあったが、シーズン終盤に怪我人で選手が揃わないところでは若い選手の起用で乗り切る姿勢は全く見られない。
先ほども書いたが何を基準に選手選考が行われているのかが全く理解できない。
▼シーズン序盤のセットプレーデザインは何処に?
シーズン序盤はFK・CKの場面はもちろんスローインの場面ですらデザインされた綺麗な形を観ることが出来ていたのに、いつの間にか選手の即興による状況打開の場面しか観ることが出来なくなってしまった。
特にスローインに関しては時間を掛けてセットした直後に相手ボールになりカウンター対応に迫られる場面があまりにも多いように感じる。
3失点目のFKからの失点場面だがゾーンで守るにしてもチョットどうかしてるだろ?
相手選手がゴール前にいないのに大分の選手は綺麗にゾーンで守ってる。
大分トリニータはサッカーゲームの対戦相手bot時のチームを目指しているのか?
▼ロングスローやる意味ある?
個人的にはロングスローは弱者の戦法だと思っている。
ポゼッションで優位性を発揮できるチームがわざわざゴール前に人を集めてカウンター発生リスクの確率を高めるのは本末転倒だと思うから。
今の大分が「ワンチャンあんじゃね?」と思って弱者の戦法としてロングスローを選択してしまう気持ちは理解できるが、ほとんど意味がないと思う。
効果的なロングスローのためには2つの条件を満たす必要があると思う。
1.Throwerが低弾道の速いボールを投げられる
2.Throwerがファーサイドまで届くボールを投げられる
この2つの条件を満たしていると守備側からすると、まず優先順位として「速いボール」と「ファーサイド」を想定した2局面で待たなければいけなくなる。その上で想定していない球種が飛んでくるから対応が後手になり混乱が発生することで得点チャンス・失点リスクが高まる。
吉田のロングスローはニアサイドに高弾道のフワッとしたボールしか入れられない。1種類のボールしかないのだから守備側からするとチョロ過ぎるボールだとしか感じないと思う。
山形の川井が一度ロングスローを投げたが、低弾道でゴール中央付近まで届くスピードボールで大分は明らかに対応しづらいボールだった。川井ほどのスロワーがいても山形はロングスローは多用しない。
だって山形はJ2でポゼッション率1位のチームなんだからそりゃそうだよね、と思う。
ちなみに個人的には町田ゼルビアは良いスロワーが揃ってるのでロングスローが効果的に活かせていると感じている。町田が効果を出しているからという理由だけでロクなスロワーもいないくせに模倣してロングスローを採用しているチームは意味なく無駄にマイボールを捨てているようにしか見えない。
▼すでに監督交代は手遅れの状態ですけど…
チームが上手くいっていない状況で選択できる手段は「新戦力の獲得」か「監督交代」の2つしかない。
移籍期間は閉じたが「育成型期限付き移籍」なら通年で獲得できるので、本気で新戦力を探せばまだ獲得できるチャンスはある。
が、今の大分が真剣に探しているとはとても思えない。
そもそもシーズン前に獲得すべき選手の優先順位は「サイドプレーヤー」で、夏の移籍で獲得すべき選手の優先順位は「CB」だったと感じている。
薩川・香川・野嶽が怪我してから吉田を獲得するまでのタイムラグもあり過ぎた。吉田が2週前倒しで獲得できていればチーム状況は今よりはマシだったんじゃないかと感じてしまう。
監督交代はもはや完全に手遅れだとしか思えない。
そもそも片野坂監督は何の実績もない監督ではない。J1で優秀監督賞を獲得してG大阪からオファーが来るレベルの監督なのだから当然J1昇格を実現できる監督として再登板させたはずだ。「じっくり時間を掛けてチームを作る」なんていう悠長なことが認められていない監督のはずだ。
もはや怒りを通り越して呆れている状況になりつつある。
もうこのままJ3に降格して「もう一度片野坂監督でJ3からやり直せばいいのに」とすら感じ始めている。当然J3に降格すれば安藤・弓場・保田・野村・新太など主力が居なくなった焼け野原からの再建は避けられないだろうけど。
おわりに
実況・解説は山形のことを褒めていたが、個人的にはこの試合は大分が酷すぎるだけで山形の出来がすごく良いとは感じていなかった。昨年の0-5で負けた試合の印象があるからかもしれないが…
試合後に山形の渡辺監督がインタビューで「結果には満足しているが内容には全く満足していない、こんな試合をやっているようじゃ駄目だ」と言っているのを聞いて、ドッと疲れが噴き出してすぐに眠ってしまった。
現地サポーターも「社長でてこい」の垂れ幕とともに怒りをぶつけていたが、もはや28000人集客出来たことが、逆に多くの人から興味を失せさせる罰ゲームになってしまったように感じてしまう。
今シーズン現地観戦した2試合は1勝1分で負け試合は観ていない
第10節 △1-1 千葉戦
第23節 〇1-0 いわき戦
9月21日の第32節横浜FC戦を現地観戦する予定だが負け試合なしは継続してくれることを祈りたい。
……横浜FC首位だけれども
(文中敬称略)
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