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2024 J2第10節 大分vs千葉の雑感

4月13日 大分vs千葉をフクアリにてLIVE観戦。
まずはじめに、SS席の4列目ということもあるが、
フクアリ最高!!!
いや、もう、メチャクチャ良いスタジアムだね。

以前5節までの記事を書いたときに、「7-9節の3連戦で第3形態が観れたら可能性を感じる」と書いたが、成績は芳しくないままやってきた10節。

ざっくり前半千葉、後半大分という内容の試合だったが、結論から言うと個人的には今後も期待できないという印象を持ってしまった。

怪我人が多いというのも都合が良い言い訳にしか聞こえなくなってきたし、片野坂監督の再就任は「温め直したスープは不味い」に思えてきた。

スタメンは伊佐が1TOPで前線に張る形が多かったので、前半は新太が下がってもらうことが多く、前線での連動があまり見られなかった。
後半に伊佐に代わって長沢が投入されてことで、新太が1TOP気味に前線で常に裏抜けを狙って、長沢が1.5列目でボールを受ける形が多くなり、長沢がボールをキープできることで、千葉としては前にも後ろにも注意を向けないといけないことで、守り方が難しくなったように感じた。

これまでの大分の試合を観た印象だと新太がTOPで長沢が1.5列目という形が攻撃面で一番機能しているように感じる。
だけど、それ以外の組み合わせになったときには相手が数的不利になっても攻め倦むほど、前線での連携が上手くいっていない。

システム的な面が評価されたカタノサッカーが、今や属人的なサッカーしか展開できていないところに一番の問題があると思う。野村の復帰は喜ばしいが、野村という個が無ければ攻撃面での違いを生み出せない状況は全然喜べない。

正直なところ、何故4231にこだわるのかが良く分からない。
第1期片野坂体制では3421で結果を出したのだから、あの形を再現することがチーム力を高めるための最善策のように感じる。以前にも書いたが、両サイドに2枚づつサイドプレーヤーを配置しないといけない4231に適応するには、大分にはサイドプレーヤーが少なすぎる。怪我人の問題でもないと思う。

バックラインでのボール回しの時間がかなり多いが、高木がいたときのようにGKが高い位置を取って3バック気味に回すわけでもなく、2バックの間だけでのボール回しはただの時間の浪費でしかない。負けてる状況でもこの繰り返しを見せられると勝つ気があるのかと感じてしまう。

左SBは香川が固定で起用されているが、安定感はあるが大きな活躍が期待できるようには感じられない。左サイドの高い位置でボールをもらっても縦に勝負せずに、後ろか横にパスを出してしまう。
これも左SBだからで、後ろに3枚DFが残っていて左WBとしての起用であれば香川も積極的に縦に仕掛ける姿勢がもっと見れるかもしれないのにと思う。

「シン」が付かなくていいから、まずは以前の3421の旧カタノサッカーを披露してもらいたい。


千葉は、GK藤田はカウンターに繋がるロングフィードを何度も出していたし、DF高橋の安定感のある守備、椿のドリブルや小森のポジショニングなど個人的に目を引く選手が多かった。シュートを21本も打たれて、大分側から見ると何度も危ないシーンを作られたが、試合運びに関しては安定感がないように感じた。

前半は良い内容だったのが、後半頭から大分に流れを持っていかれたのは、大分が上手くやったのもあるが千葉側が受け身になり過ぎたことも大きかったように感じる。

大分も千葉も現状の順位を反映する、時折良い所もあるが安定した完成度の高さには難有りというサッカーのぶつかり合いだったような気がする。

悪いと断言できないだけに監督交代などのドラスティックな変化は求めづらい中で、今後は上昇気流に乗っていくのか中位でウロウロしてシーズン終了を迎えるのか。

シーズンの1/4が過ぎて、上昇気流に乗るためにまだ変えることが出来るかもしれない運命の分かれ道に立っていると感じた試合でした。


(文中敬称略)


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