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2024 J2第5節 大分vs鹿児島の雑感



はじめに

3月20日 大分vs鹿児島をDAZNにてLIVE観戦。
3-0での勝利。
内容的には思うところもあるが結果が出たこと自体は何より。
ホームで、九州ダービーで、1万人越えと試合回りについても申し分なし。


第5節の雑感

これまでの4試合はメンバー固定で前片野坂体制の悪い面が出ているように感じたが(もちろん怪我人の状況もあるのだろうが)、保田のU19選出でメンバー変更は必須だったが、長沢と薩川のスタメン起用は結果的に大当たりだった。

これまでは崩し切ることにこだわり過ぎて得点が獲れないように感じていたので、早めのクロスを長沢に合わせるだけで得点チャンスが増えるんだなと単純に思った。
長沢は基本的にセンターレーンで勝負してペナ幅に残ろうという意識が高いが、伊佐はボールをもらうためにサイドに流れ過ぎる。サイドで展開できるほどテクニカルではないし、仮にボールが繋がっても中央に人が足りてないので得点チャンスになり得ない。

0トップはありだと思うが伊佐のスタメンは厳しいと感じた。伊佐の良さはクローザーとして出場する方が出やすいよなぁと感じた試合だった。


今季初めてのレビューなので、ここまでの5試合を振り返りたい。

片野坂監督の再就任については個人的には賛成ではないという感じ。
「温め直したスープは不味い」になるんじゃないのかという不安感が強かった。
ここまで5試合は、悪いとは言わないが良いとも言えない。
って感じなので、前片野坂体制や下平体制と比較して個人的に感じたことを以下に列挙していく。


サイドプレーヤー不足の編成

4231を維持。前片野坂体制ではほとんど記憶にないので下平体制の後継と理解。
4231であればサイドプレーヤーが左右2枚の4人必要になるが、藤本・高畑が抜けた代役として獲得したサイドプレーヤーは薩川1人。
単純に4231を維持する編成になっていないように感じる。
野村・新太・中川はセンタープレーヤー属性が高目でサイドでは活かし切れないと下平体制から感じている。サイド属性で言えば町田はまだ高い方だと思う。
松尾がDF登録になっているのでサイドバックでの起用も考えているのだろうか?


状況打開の意思が感じられる選手交代

前片野坂体制との違いを感じる最大のポイントかもしれない。
正直、片野坂監督には選手交代が遅い印象が強かったが、今季は選手交代のタイミングが早い。
清水戦は完敗に近い結果だったが、HTに1枚替えて60分に3枚替え。
2点目を獲られたため上手くいかなかった印象になってしまったが、タイミングの早さも然ることながら交代枚数についても状況打開の意思を伴った采配を振るっているように感じた。

同配置の選手交代が多いため大胆とは言わないが、今後は大胆な監督采配でポイント獲得する試合も増えてくるんじゃないかと期待感は抱かせてくれる良い変化だと思う。
少しポイントは違うが、開幕戦で右SBがハマらなまかった藤原を57分にペレイラを下げて野嶽投入でCBに異動したのも判断の早さを感じた。


セットプレーのバリエーションが充実

大分の試合でデザインされたセットプレーというのはあまり記憶にないが、今季はバリエーションが多いし、得点やシュートに繋がっているので観ていて楽しいと感じる。
特定のキッカーへの依存度が高くないから出来ている点でもあるのかと思うし、かなり練習の中で取り組んでいるのだろうなと感じる。

さらに併せて言うとマイボールのスローインが繋がる確率が格段に高くなってるように感じる。下平体制ではスローインは直後にほぼ相手ボールになるのがデフォルトだったので。

今季はレシーバーの動きも良いし、スロワーもSB固定ではなく展開に合わせて近くの選手が素早くスローインでのリスタートを意識しているように感じて観ていて気持ちが良い。


個人的希望メンバー編成

4231だとサイドメンバーが足りないというのを書いたが、だとすれば今後の大分ではボランチのSB起用が発生するのではないかと予想してる。
ベンチメンバーを含めて起用が固定化されているので、怪我人の状況等含めて良く分からない部分があるので不足しているポジションはあるが、下の図が個人的希望メンバー編成になる。
片野坂監督は選手起用が固定化する一方で、これまで起用し続けた選手を急に冷遇する印象があるし、今季もどこかで起こるのではと感じている。


今後の不安な点

まだ5試合終わっただけだが悪くない出足だと思う。
怪我人が戻ってくれば編成も変わってくるだろうし、昨シーズンの下平体制のように序盤の出来が良すぎて対策されてズルズル落ちていくよりは良いだろう。

不安な点があるとすれば弓場・保田のダブルボランチ。
昨日のパリオリンピックのマリ戦に藤田譲瑠チマ・山本理仁が出場していたが、パリオリンピックの活躍でステップアップ移籍した場合、弓場か保田がシントトロイデンに持っていかれる可能性はかなり高いと考えている。
クラブ間提携してるし弓場は短期で練習参加した経験あるし。

J1昇格を本気で考えているのなら夏の移籍市場はかなり重要になると思う。
怪我の状況にもよるけどヤン・マテウス、水沼、吉尾がいるなら井上健太レンタルで貸してくださいよマリノスさん。


シン・カタノサッカーの出現はいつ、どこで?

1-4節のメンバー固定の試合が第1形態だとすると、保田が抜けた5節で変化した第2形態を見せて勝利を収めることが出来た。
栃木との6節を経て訪れる7-9節の3連戦で第3形態を観ることが出来ると、まだシーズン序盤とはいえJ1昇格への期待感が増してくる。

第〇形態まで行けばシン・カタノサッカーが観れるのか?
それとも
形態変化し続けて誰にも掴ませないのがシンカタノサッカーなのか?


今シーズンも大分を追いかけて行きたい。



(文中敬称略)


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