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【研究所】核融合研究所JT-60SAの見学に行ってきた

2021年10月24日に茨城県にある量研那珂研究所の見学に行ってきた。ここには世界でも有数の規模の核融合研究施設JT-60SAがある。JT-60SAは最近改造が終了し、これから本格的な実験が開始される。JT-60SAの研究成果はフランスのITER(国際熱核融合炉)に反映される。

核融合とは重水素や三重水素などの燃料を高速でぶつけることで起こる物理現象である。しばしば太陽のエネルギー源と表現される。ITERも地上の太陽と言われる。核融合技術が実用化されれば、世界のエネルギー問題は解決するとも言われる。

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最寄駅は東海駅、原子力発電の実験や施設として(やや悪名が勝る)茨城県東海村である。だが駅前や村内はのどかそのものである。核融合施設の装置は巨大で、展示されている装置の断面には人間が入ることができる。

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JT-60SAの改造前のJT-60(わかりにくいので名前変えた方がいいのではないかと思う)でも核融合プラズマ研究に多大な成果をあげている。電子温度5.2億℃、プラズマ維持時間60秒という世界最高記録(当時?今も?)を持っている。

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実際の装置の外観はこのような感じである。4階建ての建物を床と天井をぶち抜いて一体にしたなかにすっぽりハマるほどの大きさである。ITERはこれのさらに倍の大きさになるらしい。これからこの装置で画期的な実験成果が生まれると思うとわくわくする。

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多分来年も一般公開はされるので、茨城県の近くにお住まいの方は一度見学に行かれてはいかがだろうか。

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