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Excelは元祖ノーコード(のはず)

最近ノーコードやローコードという言葉をよく聞くようになった。

2022年8月版のノーコード・カオスマップによると、ビジネスアプリ、Webサイト、ECなど他分野にわたって多くのノーコードツールが開発されている。有名なものや大企業が提供するサービスに、Salesforce、Appsheet、kintone、Notionなどがある。

ノーコード・カオスマップ  参照:Nocoders Japan Association

しかし本来Excelもノーコードの一種のはずだ。コードを書かなくても計算、グラフ作成などが実行できる。VBAのようなプログラムを組むシステムはあるものの、それは機能を拡大したい人向けである。

私が学生のとき、Mathematicaという計算処理システムのプログラミングの授業を受けた。めちゃくちゃややこしくて、ほとんどの同級生が挫折をしていた(必修ではなかったので、卒業に支障はなかった)。自分はなんとか単位を取ったが、評価は良くなかった。

今は計算処理のプログラミングであればPythonがよく使われるようだ。私も最近学習しているが、Mathematicaよりは簡単?という感じだ。

しかしDXという文脈においてExcelは妙に敵視されている。Excelで作った資料の多くがややこしいものばかりだからだろう。

Excelが悪いのではなく、Excelを使う人が機能を理解していないだけだ

Excelの機能は実に多様である。計算、グラフ作成、データ処理、分類などありとあらゆることができる。一方で多様でありすぎるために、愚かな人は変な使い方をする。変な使い方をする人が多いから、Excelが嫌いになる人が多くなっている気がする。

特に入力フォームの作成において、セルの結合や列の幅を極端に狭くするか広くするなど、見にくい資料を作る人が多すぎる。

正直Excelを使いこなせていない人間がノーコードのビジネスアプリを使っても、うまく運用できない未来が待っている気がする。


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